
Web制作会社としての理想のコーポレートサイトを追求
自社のコーポレートサイトをリニューアルするにあたってもっとも重視したのは、コーポレートサイト自体をショーケースとし、プレゼンテーションに使う、という点です。ターゲットは、2年後、3年後の顧客層を見据えて、一般企業のWeb担当者をプライマリと設定しました。また、ターゲットとする検索キーワードに最適化した情報設計を行い、各ページがランディングページやハブページとなってユーザを回遊させられるな動線の設計を行いました。結果的には、技術的には特筆すべきところがないオーソドックスなHTMLサイトとなりましたが、今後私たちのビジネス上の課題に正面から向き合ったWebサイトを構築できたと感じています。
膨大なテキストによるプロフェッショナル感の演出と流入対策
サイトリニューアルの構想段階から、このサイトの主役はテキストであると考えていました。コンセプトでは、会社の考えているミッションやレゾンデートル、ビジョンなどをできるだけ丁寧に語るようにしました。私たちのような零細企業では、このようなブランディングが仕事に結び付くことはないと思いますが、一方、お客様への提案のサンプルとして、私たち自身のブランドの再構築を行い、Webサイトに掲載することを試みてみました。
また、サービス紹介では、豊富なテキストでユーザを迎え入れています。ユーザ行動から考えて、これらテキストをつぶさに読んでいってくれることは期待できませんが、これはむしろ豊富なテキストの掲載による「プロフェッショナル感の演出」を期待したものです。ページ内容を読んでもらえなくても「なんかいろいろ考えてWebサイトを作っているんだな」という印象が残れば、このコンテンツの役割の半分は達成されます。サービス紹介のもう一つの役割は、検索エンジンによる流入です。私たちのようにバックボーンも営業も持たない組織の場合、新規顧客獲得のチャネルとして、検索エンジン対策は欠かすことができません。そこでサービス紹介では、検索頻度の高いキーワードをページ化し、それぞれがランディングページとなってユーザのアクセスを促し、実績などのサイトの内部に引き込んでいくようなコンテンツ構成としました。
Wordpressのカスタムフィールドを活用したコンテンツの関連付け
全てのページがランディングページとして機能し、そこからWebサイト内部へ誘導させるという動線の基本コンセプトにより、Webサイト内全般で、コンテンツ間の繋がりを持たせる必要がありました。そこで、Webサイト全体をWordpressで管理することにしました。Wordpressのカスタムフィールドを活用することで、コンテンツ同士の関連付けを、チェックボックスにチェックを入れるだけで簡単に行えるようにしています。

コンテンツ同士の関連付けは、投稿画面のカスタムフィールドにチェックを入れるだけ
ユーザ認証による実績表示の出し分け
制作会社のWebサイトで最もアクセスが集中するコンテンツは実績です。実績はその企業の実力を具体的に指し示す、もっとも強力なコンテンツであるといえます。
しかしWeb制作会社の場合、全ての実績をオープンにできず、掲載できる実績がどうしても少なくなってしまうという問題があります。そこで私たちのサイトでは、Wordpressのユーザ認証機能を活用して、IDとパスワードを入れてログインしたユーザに限り、条件付きで公開を許されている非公開の実績にもアクセスできるような作りにしました。
ユーザアカウントは複数設定できるため、例えば美容業界の企業に営業を来ない場合には、美容系の実績だけを表示状態にする、ということも可能です。

ログイン画面

公開範囲もチェックボックスで簡単に設定できる。
コンテンツを主役にした控えめなアートディレクション
コンセプトやサービス紹介のテキスト、実績のキャプチャなどがWebサイトの主役となることから、アセットコンテンツやローカルナビゲーションは全て右側にレイアウトし、ユーザの視線が必ずコンテンツタイトルを経由するようなレイアウトとしました。また、配色はベージュを基調としたほぼモノトーンに近いものとしつつ、背景にアナログ的なテクスチャを配してアクセントを加えることで、洗練されたクールな印象を与えながら、控えめに個性を主張できるようなアートディレクションを施しています。



