ウェブ制作 仕事の進め方

7-3. 第三者チェック

執筆 大舘 仁志
コンサルタント
読了時間の目安
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クライアントの最終確認と並行して、戦略フェーズで定義したマーケティング要件を満たしているか、ウェブサイトの構成やコンテンツ、ビジュアルデザインがベイジで考える品質基準を満たしているかの最終チェックとなる「第三者チェック」を実施します。

クライアントはウェブサイトの専門家ではありません。また、長いプロジェクトの中でプロジェクト関係者は客観的視点を失っている可能性があります。そこで、あえてクライアントの要望やこれまでの経緯を汲み取らず、プロジェクトに関わっていないディレクターやデザイナーが、客観的な視点からウェブサイトのテスト版を評価し、「本来こうあるべきでは」というフィードバックを行います。

第三者チェックには以下のサブタスクが発生します。

  • ターゲットユーザーの特性を理解する(リテラシーやニーズ・課題など)
  • 対象サイトの目的を把握する
  • 実際のユーザー行動を想定してウェブサイトを閲覧する

ウェブサイト閲覧時には以下の要素に対してチェックを行います。

メッセージ・コピー

ターゲットユーザーの特性に対して、効果的な内容になっているか確認します。ターゲットのニーズ・課題に対して適切な内容を表現できているか、抽象的で主題の分かりにくい言い回しになっていないかなどコピーの基本的なあるべき姿と合わせて確認します。

コンテンツ

特長、サービス、事例など各コンテンツがそのコンテンツの役割を達成できる内容となっているかを確認します。見出しを中心にコンテンツを閲覧し、実際のユーザー行動を考慮し、1ページを閲覧するのに時間をかけすぎないようにします。

動線

戦略フェーズで定義したユーザーの訪問口となるページからウェブサイトのゴール(お問い合わせや資料ダウンロードなど)まで迷わずに行動できるかを確認します。サイト構造、画面設計の観点、ボタンのラベル要素などに着目します。

ビジュアル

写真のモチーフが適切な内容となっているのか、意味があるビジュアルとなっているのかを確認をします。またリンク要素が明確かどうかなど基本的なユーザービリティの観点でチェックを行います。

対象となるウェブサイトの特性により確認基準となる項目はさまざまですが、以下のような基準で判断します。

  • ホームのファーストビューでどのような企業、サービスのサイトなのか理解できたか?
  • ホームを一通り閲覧した際に、企業、サービスの特長を理解できたか?
  • ホームからお問い合わせなどのコンバージョンをしようとした際に迷わず行動できたか?
  • ホームから主要なコンテンツへ迷わず移動できたか?
  • 特長ページを閲覧した際に、概要や特長を理解し、お問い合わせなどのコンバージョンをしようと思えたか?
  • 主要なサービスページを閲覧した際に、内容を理解して、お問い合わせなどのコンバージョンをしようと思えたか?
  • 事例、実績の情報を閲覧して、信頼できる、自社に合いそうな企業、サービスと思えたか?
  • 費用や導入までの流れなど契約・導入に関する事務的な情報を正しく理解し、発注・導入後のイメージができたか?お問い合わせすれば理解できそうと思えたか?
  • 各詳細ページから別カテゴリの目的のページへ迷わず移動できたか?

第三者チェック担当者からのフィードバックは必ず反映するわけではなく、実施可否・実施時期といった観点から最終判断を行い、必要項目のみ反映します。

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