新社会人入社にあたって感じたこと

今年も4月に新卒のデザイナーが入ってくる。デザインからコーディングまでの流れを一通り経験したことがないということだったので、卒業制作の合間にできそうな簡単な課題をお伝えしていたのだが、そのデザインが送られてきた。

そのデザインを見ながら、彼女の力をうまく育て、開花させていく最初の役割を担うのが自分であるのだと感じた。その責任は非常に大きく、重要である。

多くの人は、幼少期の親の育て方の影響を直に受けて、その後の人格を形作っていく。社会人もまた、一番最初の職場環境が根源として刻まれ、それが良い経験であれ、悪い経験であれ、そこを起点にして仕事の価値観が作られていく。

最近、クリエイターの育成について考えることが多いのだが、最初はなかなか思うように結果が出ず、不器用ながらも不得意なところを一生懸命補おうと勉強して成長した人と、元々そこそこ器用で大きな躓きも少なく成長した人とでは、前者の方が自然と「学ぶ」という行動を身に付けていて、長い目で見た時に成長しやすいのではないかと感じることがある。

もちろん人それぞれ、大なり小なりの躓きはあるはずで、上記のような極端な話でもないのだが、自分の過去を振り返ってみても、そう感じられる。

このように考えていくと、社会人1年目の人に対し、ひたすら厳しく、高度すぎる結果を求め、自己嫌悪や自信喪失をさせてしまうのは、自ら一生懸命補おうとする意識の芽をつぶしかねない行動になるのではないだろうか。良くない面をうまく諭すのも先輩や上司の大切な役割だが、まだ芽が出ていない新人の中にある良い面・この先伸びそうな力を見つけ出し、そこをうまく引き出してあげるのもまた、先輩や上司の大事な役割ではないかと思う。