立場が上がるほど努力は必要になる

最初は下っ端ほど努力しないといけないと思っていた。だけど今は、上に行けば行くほど努力しなくてはいけないと思っている。

自分が下っ端だった頃は、いろいろ周りが教えてくれたし、ミスをしても上の人が責任を取ってくれた。また自分がチームを引っ張るということをしなくても良かったので、模範となるような姿勢を見せる必要もなかった。

下っ端であっても、自分自身を成長させるための努力は必要だった。それをしなくて将来はないし、誰も認めてくれないから当たり前だ。しかし反対に考えれば、自分を成長させるための努力さえしていれば、おのずと結果が付いてきて、自然と評価されたのが、下っ端のころだったと思う。

しかし、上に立つ立場の人の努力は、自分のことだけを考えればいいわけではない。自分自身を成長させる努力は当たり前のこととして、さらに、チームを成長させるための努力、部下がこの人に付いていきたいと思わせるための努力なども必要になってくる。努力の影響範囲が、自分自身という個人から、チームに変わってくる。

例えば、自分より立場が上の人が、努力や成長の姿勢をまったく見せなかったらどう感じるだろうか。その影響を受けて、自分も何もしなくなるかもしれない。あるいは成長欲求が強い場合には、転職してしまうかもしれない。いずれにしろ、部下というのは、自分より立場が上の人に少なからず左右されるものだと思う。

上司と部下の関係とは少しずれるかもしれないが、中学生か高校生くらいの時、NBAの中継を見ていたら解説者が以下のようなことを言っていた記憶がある。

「マイク(マイケル・ジョーダン)が、床掃除をしているのにそれより下の君たちがなぜやらないのだ」

ここでいう床掃除というのは、這いずり回ってボールを追いかけることを指す。バスケットの神様が床を這いずり回ってボールを追いかけているのに、ジョーダンより下手な君たちがなぜ同じことをしないのか、という意味である。

2016年現在NBAのチーム数は全30チーム。各チームは15人で構成され、全体でも450人という限られた人しかプレイヤーとして活躍することができない。マイケル・ジョーダンが現役の時のチーム数は29チームで現在より1チーム少ない。この狭き門を潜り抜けて頂点に立った人は、経験者が億劫がるような地道な努力をし続け、誰よりも研究熱心で、誰よりも早く体育館に来ていたということだ。

上の立場にいる人ほど、努力の質も量も上がっていくのだろう。一流と言われるような人は、一流の努力家でもあるのだろう。

上の立場に行けば楽になる、という考えは間違っている。上の立場になればなるほど努力が必要になる。そのことを再度自分自身に言い聞かせ、自分のため、チームのための努力をもっと意識して、日々行動していきたい。