Web開発にも共通する定食屋スタッフのとあるプロ意識

下北沢でよくランチに行く山角という食堂のスタッフの一人にプロフェッショナリズムを感じている。

僕は葱が嫌いで基本的にどんな料理からも抜いてもらう。いつでも「葱抜きで」と頼むのだが、その店では一度オーダーして以来、わざわざ頼まなくても勝手に葱抜きが出てくる。お味噌汁や定食など、あらゆる料理から葱が抜かれている。

数多く来客のある飲食店で、一人一人の好みを覚えることは難しい。自分も飲食店でバイトをしていたが、よく来るお客様の中には「必ずこれを頼む」と決めている人がいた。しかし、好みまでは覚えられなかった。

この店は1ヶ月に1~2度しか行かない。それでも覚えていてくれる。たまたま覚えてくれたのか、それとも葱を抜く人が珍しくて覚えてくれたのか。理由はどうであれ、自分の好みを理解してくれるスタッフの方にはプロの心意気を感じた。(ちなみにその人が居ないと葱が入る。)

また、丼ものの葱は抜いてあるが、味噌汁の葱は抜かれていないときなどもある。「どんぶりの葱を抜いてください」と伝えると、たまに「みそ汁のほうも抜きますか?」と聞いてくれる店員さんがいる。

ここから分かるのは、言われたことだけではなく「この人とはどうしてほしいのか」を考えているということ。どんぶりの葱を抜けばいいわけではなく「この人は葱が嫌い」というのを理解している。

我々のWebという仕事では、クライアントからの修正依頼などが発生する。このページのこの文字を修正したいという依頼はよくあるが、もちろんそのページだけピンポイントで直すわけではない。サイト全体に検索をかけ、同じ該当箇所を探す。本文中に含まれる文字列だったら、文脈も確認し、意味が変わってしまうようなら報告する。

表面上の指示をこなしているだけではプロフェッショナルとは言えない。相手がなぜそう言ったのか?なぜそうしてほしいと考えたのか?という本質の部分を理解する必要がある。

葱関連が多くなったが、下北沢でのプライベートな体験から感じたプロフェッショナリズムであった。