一緒に仕事がしやすいのはどういう人か

ベイジのデザイナーはデザインの見た目や動きまでは検討するが、その後の工程はエンジニアに委ねられるため、互いにアイデアを出し合って協力し、理想のクオリティまで目指していかなければならない。

そんなことを考えていた時に、ふと、20代の頃に当時勤めていた会社で、「仕事を依頼しやすい人と仕事を依頼しにくい人がいる」という話をディレクターから聞いたことを思い出した。

状況が厳しくなった時、仕事を依頼しにくい人は「無理です」「できません」と否定的な回答をし、仕事を依頼しやすい人は「〇〇だと厳しいですが、〇〇だと可能かもしれません」と建設的な回答をする、といった話だった。

この話は業種も職種も関係なく当てはまるものだと思う。

理想は、依頼する側、される側、双方からの歩み寄りだ。しかし現実には、片方がより歩み寄らないとうまくいかないことも多いだろう。

それができるかどうかのポイントは2つあると思う。

一つは目的の理解だ。本当の目的が見えている人は、自分の考えや立場に固執せず、相手への歩み寄りができる。一方、本当の目的が見えていない人は、基準が自分にしかないから、自己都合が優先になりがちである。

世の中は建設的で前向きな人ばかりではない。そういう人が、24時間そうであるわけでもない。だから、コミュニケーションに摩擦は付き物だ。その前提で、自分の立場や考えに囚われるのではなく、摩擦をいかにクリアすること、最大の効果を生み出すこと、そして本当の目的に目を向けること。それをやっていれば、自然と「一緒に仕事がしやすい人」になっていくだろう。

もう一つは主体性だ。私がベイジで長く働き続けられているのは、主体性を持った一緒に仕事がしやすい人を育てる、という文化が社内にあるからだ。もし非協力的で、自己中心的で、何でも人任せにする文化の中にいたら、自分が持っているスキルを、周囲の人を助けるためではなく、自分が楽をすることにばかり使っていただろう。

言うまでもなく、そんな会社になることは誰も望んでいない。一緒に仕事がしやすい人であることを重視し、育てていく、今のベイジの文化をこれからも守っていきたい。