本当の専門性とは、専門分野を分かりやすく説明できるということ

とある案件でデザインガイドラインの作成を行っている。

その中で、クライアントから想定していなかった質問やフィードバックをいただくことがあり、とても参考になる。

それらは概ね「わかるだろう」と思って明文化しなかった部分や、文脈でなんとなく解釈できるだろうと端折った内容だったりして、こちらの思い込みやホスピテリティが足りなかった箇所である。

例えば、私はフォントの出力方法をいつも定義する。

『フォントは画像にせず文字情報として掲載しましょう』という趣旨だが、この文章だけでも「出力方法」や「デバイスフォント」はウェブに詳しくない人からするとわかりにくい言い回しかもしれないと反省した。

よく『うちのユーザや社内はリテラシーが低いから』という言葉を耳にするが、逆に『うちはリテラシー高いので問題ないですよ』というケースには遭遇したことがない。

専門用語ばかり並べていると、デザイナーは小難しいことばかり言うと信頼感を失ってしまうかもしれない。誰が読んでも理解できる記述を常に意識すべきだろう。

専門性とは、専門分野を平易に、明快に噛み砕いて表現することで初めて達成されるのだろうと改めて思った。

デザインをデザイナーのものだけにせず、誰もが触れ理解できるようにするのもまたデザイナーの役割である。