組織の成長を阻む「自分でやった方が早い病」

自分でやった方が早い病』というドキッとするタイトルの本がある。ほんの少しでも身につまされた方はご一読をおすすめしたい。

かくいう自身を振り返っても思い当たる節はたくさんあって、まさに汗顔の至り。社会人生活10年以上になった今でもずっと付きまとう課題でもある。

この問題についてもうちょっと視野を広げると、以下のような項目も挙げられる。

  • 作ってしまった方が早い
  • 直接話してしまった方が早い
  • 巻き取ってしまった方が早い

要するに、「早い」は裏返せば必要な手続きを放棄し、他者を拒否し、コミュニケーションを諦める怠惰な行為なのではないか(少し大袈裟ではあるが)。

例えば何でもかんでも電話してくる人は、ドキュメントにまとめる労力を惜しんでいる怠惰で自分勝手な人かもしれない。それが定着すると自分の仕事をノウハウ化・他者へ権限移譲できなくなり、再生産性・再利用性が失われ、ひいては組織全体の成長を阻害する要因ともなる。

つまりは、一時的な快楽を求めるがあまり長期的なメリットを享受できなくなるのだ。

一方で「ひとりで頑張ったぞ!」という達成感 (疲労感)は確かに心地よく、「結局自分でやったほうが早いな。次回もそうしよう」となってしまい、なかなか根が深い問題である。

自分ひとりで進めた方が効率的な場合もあるという前提付きで、「自分でやった方が早い病」の予防策としては、他者への思いやりはもちろん、組織の発展の視点が欠けていないか?を振り返るのが良いだろう。