文章の各行頭に「。」「、」などの句読点や、「っ」などの小さい文字、「-」「…」などの記号が来ると見栄えが悪いので避けたいですよね。
こうした記号や文字は禁則文字と呼ばれたりもしますが、そんな禁則文字が行頭に来ないようにし、文章の見栄えを整えることを「禁則処理」と呼びます。
今回はCSSを用いて、ウェブサイトでこの禁則処理を施す方法をご紹介します。
禁則処理の対処方針としては大きく3つあります。
枠外に文字をはみ出させます。
文字詰めを行って行内に文章を収めます。
禁則文字とその前に来る文字を次の行に送り出します。
ブラウザによって対応状況は異なりますが、勝手に禁則処理をしてくれるブラウザもあります。
ここではベイジでメインターゲットとして扱うChromeを例に挙げてみましょう。
Chromeでは基本的に何も指定せずとも、ブラウザが勝手に禁則処理をしてくれます。
fontに関するCSS指定を全解除し、システムデフォルトのメイリオがあたっている状況でも禁則処理をかけてくれました。
ただし、文字の種類によってはデフォルトでよしなに禁則処理をしてくれないものもあります。
以下に文字の種類と対応状況を示すので参考にしてください。
文字 | 処理 |
」』)}】] | Chromeがデフォルトで禁則処理してくれる |
>≫ | line-break:strict;でも禁則処理できない |
文字 | 処理 |
ぁぃぅぇぉっゃゅょァィゥェォッャュョ | line-break:strict;で禁則処理可能 |
文字 | 処理 |
・(中点/中黒) | Chromeがデフォルトで禁則処理してくれる |
ー-(音引き、ハイフン) | line-break:strict;で禁則処理可能 |
―(ダーシ) | line-break:strict;でも禁則処理できない |
文字 | 処理 |
、。,. | Chromeがデフォルトで禁則処理してくれる |
文字 | 処理 |
ゝ々!?:; | Chromeがデフォルトで禁則処理してくれる |
/ | line-break:strict;でも禁則処理できない |
既に上記表で対応策は紹介されていますが、
line-break:strict;
を指定する<html>
タグにlang="ja"
属性が指定されていることを確認するこの2つでいくつかの文字は行頭に来ないよう処理されるようになります。