先日、OpenAIの2023 DevDayで発表された新機能が注目を集めています。その中でも、独自のチャットモデルをノーコードで作成し、販売や公開できるGPTsは、開発者だけでなく一般ユーザーにも大きな影響を与えるでしょう。今回の記事はGPTsのベータ版を使ってオリジナルGPTを作成し、そのプロセスを皆さんと共有したいと思います。
自分のオリジナルモデルを作るためにはGPT Builderを使用します。GPT Builderは、ChatGPTを基に、ノーコードでオリジナルGPTを作成できるサービスです。GPT Plusの会員なら誰でもベータ版を試すことができます。
「Explore」メニューから「Create a GPT」を選択し、新しいGPTの作成を開始します。
チャット形式で進行し、オリジナルGPTを作成します。適切な応答を続けることで、自動的にオリジナルGPTを仕上げていきます。しかし、現状試したところでは英語がメインになっているため、日本語対応が不完全で、処理速度にばらつきがあるため、個人的には最初からConfigureタブから手動での設定することをおすすめします。
Configureタブから細かい設定を行うことができます。プロフィール画像のアップロード、GPTの名前や説明、指示、会話例、データファイルの添付、OPEN AI機能の連携、外部APIの連携などを設定します。
右のプレビュー機能から実際に操作し、結果を確認することができます。プレビュー結果をもとにプロンプトなど設定を調整します。
作成したオリジナルGPTを3つ公開範囲から公開することが可能です。公開後には生成されたリンクにて共有することができ、後からも公開反映を再設定することができます。
▼公開範囲
初回の精度を高めたり、設定を見直す際には、チャットのメニューからGPTを編集することができます。
上記の手順を元に実際にオリジナルGPTを作ってみます。簡単なアイデアとしてはブルージャイアントにすごくハマっているので、天気情報をに合わせてジャズ曲をおすすめするジャズ・セレクターを作ってみます。今回はConfigureタブから最初から日本語で各項目を記入してGPTを作ってみました。
Name : Jazzセレクター
Description : 天気に合わせて昔ながらのJazz曲をおすすめします。
Instructions
あなたはJazzに入門する人たちに天気に合わせてJazzの曲をおすすめします。
質問に対して以下のフォマットで回答してください。
そして、曲リストに相応しい画像をDALL·Eで画像を生成してください。▼天気
[東京の天気を書きます]▼曲リスト
[10〜15曲をリストをおすすめします。]▼選定理由
[曲を選定した理由を書いてください。]Capabilities
Configureの設定内容
・Web Browsing:東京の天気をブラウザで検索する
・DALL·E Image Gene:選曲に合わせたイメージを生成する
実際に「今日の天気は?」という質問に対して、GPTはウェブ検索を通じて天気情報を取得し、その情報に基づいて適切な曲リストを生成します。さらに、選曲に合った画像も生成する機能を備えています。このような開発プロセスは通常数日を要するものですが、GPT Builderを利用することで、数分から数十分で完了しました。
ベータ版であるとはいえ、自分自身でオリジナルのGPTを簡単に作成できたことには大きな感動を覚えました。特に、PDFなど既存のデータを組み込む機能(Knowledge)は、モデルの精度やオリジナリティを高める上で非常に有効です。ただ、まだベータ版であるか、エラーが出たり処理速度が遅いなど不安定な要素が見れる状態でした。
メリット
デメリット
今年前半、ChatGPT4やOPEN AI APIなどAIが大きく仕事に影響されてきましたが、そこからさらにオリジナルGPTやAI モデルの価格調整、トークン数の改善などでサービス開発や業務の効率化大いに影響する可能性を持っています。このような変化をもっと早くキャッチしたいと考えています!