エンジニアとしてのキャリアをスタートしても、駆け出し時代は学ばなければいけないことも学びたいことも沢山あります。学びの情報源は色々あるかと思いますが、書籍も重要な情報源の一つです。しかし世の中には数多の書籍が存在します。できることならそのすべてを読みたいところですが、実際には色々な制約が…。
ということで、今回は私が駆け出し時代に読んで良かった本を、今現在駆け出しの方々に向けて、「何読むか悩んだらとりあえずこれ読んでみたら?」という感じで3冊紹介しようと思います。それなりに経験を積まれた方にとっても新たな学びが詰まっているような書籍たちですので、そういった方々もぜひ!
半田 惇志さん著作の本です。
CSSに触れることがある方には絶対に読んでいただきたい、CSS設計のバイブル的存在だと個人的に感じている本です。今の私のCSS設計力の土台はすべてこの本によって作られているといっても過言ではありません。
CSS設計の歴史、SMACSS、BEM、PRECSSなどさまざまなCSS設計手法とその成り立ち、CSS設計で注意するべき点など豊富なコードの例とともに紹介しています。後半のパートではボタン、ラベル、カードなどの定番モジュールの作成を通して、実践的なCSS設計の考え方を学ぶことができるようになっています。
なんとなく雰囲気で設計を覚えるのではなく、なぜそうした用法になっているのかという背景からしっかり学ぶことができ、実践に落とし込んだ時の具体的な考え方まで学べる、現場で役立つこと間違いなしの本です。
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Cody Lindleyさん著作、和田 祐一郎さん訳の本です。
こちらはJavaScriptを触る方にはぜひ一度読んでいただきたい本になります。少し古い本なので、最新の構文などはカバーされていませんが、JavaScriptの言語的特性や根本的な仕組みについて分かりやすくまとめられており、「なんとなくこう書くとこう動く」という暗記的捉え方から脱却する第一歩になるような内容です。
私自身、初学者の頃にこの本に触れて以来、実装上の難問に当たった際に言語の仕組みから考えて解決する力がとても伸びた実感があります。もちろんこれだけではなくドキュメントなども読み込んで学ぶ必要はありますが、初学者の段階から一歩上に進む際には非常に分かりやすく、おすすめできる本です。
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Alex Banksさん、Eve Porcelloさん著作、宮崎 空さん訳の本です。
CSS設計、JavaScriptときたら、今の時代はReactにも手を伸ばしておきたいところですね。
Reactを初めて学ぶのであればこの本で間違いないでしょう。React学習に必要なJavaScriptの知識の復習から環境構築、Reactの書き方からテスト方法、React Router、Next.js、Gatsbyと、Reactを取り巻く環境を一通り学ぶことができます。
Reactの知識についても、ただコードの文法が羅列してあるのではなく、そもそもなぜそういう文法になっているのかという点から理解することができる良書です。ハンズオンとタイトルにある通り、実際にコンポーネントを作成しながら学んでいく形式なので理解しやすいのも利点です。
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