コロナ禍に入社した新人クリエイターは2020年をどう過ごした?

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古閑絢子のプロフィール画像
ライター古閑絢子

コロナ禍のなか、ベイジには6名の新しいメンバーが入社しました。

入社早々のリモートワーク、先輩メンバーにもなかなか対面できないなど、例年と比べてイレギュラーなことが多かった2020年。今回はエンジニア、デザイナー、ライターとして未経験で入社した3名に代表の枌谷も交え、ベイジで過ごしたこの1年について語り合ってもらいました。

浦崎(24) 
エンジニア。セブ島でプログラミングを学び、異業種・異職種からベイジに転職。サイト制作の基礎は身に着きつつあるが、フロントエンドはまだまだなので学習中。

新屋敷(23)
デザイナー。関西の芸大を卒業後上京、新卒でベイジに入社。webデザインだけでなく業務システムにも興味を持ち、日々奮闘しつつアプリデザインも勉強中。

古閑(24)
ライター。新卒でベイジに入社し、webサイトのコピーやコンテンツ制作を中心に活動中。ライターの友達が増えればいいなと思っている。今回の司会進行。

※実際の取材はマスク着用で行われ、撮影だけ別日に短時間で実施しました。

それぞれの入社の経緯

古閑: 私と新屋敷さんは新卒ですが、浦崎さんは異業種・異職種から転職してベイジに入られてますよね。どうしてエンジニアになろうと思ったんですか?

浦崎: 元々はプログラミングとかエンジニアの仕事にそんなに興味はありませんでした。でもモノづくりは好きで、最初は製造系に就職しました。

そこでは3年間勤めたんですけど、飛行機のエンジンのプロペラを作るという、すごくニッチな分野の会社で。社内だけで評価されるスキルは上げられても、普遍的なスキルは全然伸ばせない気がして、不安を感じていました。

そこに製品を計るためのプログラミングに触れる機会があって、「なんか面白いな」程度でしたが、興味を持ちました。それで、もっと他の事もやってみたかったので、スキルをつけるために転職の準備をしました。

その時にアフィリエイトブログも触ってみたんですが、フロントエンドのプログラミングをやってると、やっぱり楽しくて。それでこれを仕事にしよう、って。

古閑: 新屋敷さんはデザイン学科で、そのままデザイナーになったんですよね。

新屋敷: デザイン学科といっても、僕の専攻はデジタルメディアコースっていうところで、そこは手を動かすデザイナーではなく、どちらかというと企画を考えられる人になることを目的にしていました。だからwebディレクターとかプランナーとか、アシスタントプロデューサーとか、広告系の職種が、デザイナー以外の選択肢としてはあったかな。

ベイジのことはTwitterで知りました。大学2回生くらいの時に枌谷さんのTwitterを知ったんですけど、当時は正直デザイナーになろうと考えてなくて、数ある選択肢の一つくらいに思っていました。

でも就活が始まって企業説明会とか参加していくうちに、やっぱりデザイナーがいいな、って。それも、ビジネスにちゃんと貢献できるデザインがしたい、って思いが自分の中で固まってきて。そういう感覚を一番磨けるところはどこだろう、ってなった時にベイジのことを思い出して、応募しました。

採用コンテンツはウソくさい?

枌谷: 少し気になったんですが、企業説明会や転職サイトよりTwitterの情報を優先するって、どういう感覚なんでしょうか。一生に関わる問題じゃないですか、就職って。

新屋敷: 僕は就活中、雑誌の『Web Designing』を読めって大学の先生から言われてました。それを眺めてたらベイジが参加した鼎談記事が載っていて、「あ、Twitterで見たことある会社や」って気付いて、目を通してたんですね。Twitterだけで判断したわけではなく、そういう雑誌の情報も含めて、ちゃんと実績のある会社だと認識していました。

枌谷: 雑誌の取材記事にしても、本来は採用向けのコンテンツではないですよね。それとは別に、企業が採用目的でやってる会社説明会などのコンテンツもある。この二つを対比させた時、求職者としてはどちらの方が参考になるものなんですか?

浦崎: 感覚として、採用向けコンテンツは広告に似てると思うんです。テレビCMとかの広告にはモノを売り込むっていう明らかな目的があるので、「どうせ良いことしか言ってないんだろうな」ってあまり興味が持てなかったりするんですよね。

でも例えば、YouTuberが商品を紹介した面白いコンテンツを出してると、その人の正直な感想が見えたりする。素の部分があるから客観的に参考にできて、購入を検討できる。雑誌の対談記事もおそらく同じで、コンテンツの中にその人の素の考え方だとか、リアルな価値観だとが見えるのがいい。そういう意味では、採用向けに作られていないコンテンツの方がむしろ参考になるのかもしれません。

枌谷: 面白いですね。採用って企業の大きな課題だから力を入れがちだけど、力を入れて採用コンテンツを作れば作るほどウソ臭くなっていって、下心なく自然に提供しているコンテンツの方が選ぶ側としては信用できるという。

古閑: 情報の信頼性に繋がる話なんですが、会社説明会の担当者って人事の方が多かったりするからか、そこで知った情報と、選考が進んで現場の方から聴いた情報とで温度差があった、ということもありましたね。

ベイジの面接突破方法

古閑: 私たち春に入社して、もう半年くらい経つんですけど、デザイナーやエンジニアはどんな研修を受けてきましたか?

新屋敷: 最初の1ヶ月は、メンターの先輩からフィードバックをいただきながらデザインドリルを進めていました。そのあとは1~2週間にかけて課題制作。2ヶ月目の途中からは先輩の仕事に入れてもらって、実際のプロジェクトに移っていきました。

古閑: デザインドリルってナレッジブログにあがってるベイジ独自のやつですよね?

あれを1ヶ月間じっくり取り組むんですね。

浦崎: エンジニアの場合も、研修期間は2ヶ月間ほどありました。二次面接の時に提出したコーディング課題に先輩がフィードバックをくれるんですが、それを修正しながら、ベイジのコーディングルールや書き方、工夫の仕方を学んでいきました。僕も2ヶ月目以降からは実際の案件に入っていきました。

古閑: エンジニア面接のコーディング課題って、応募者全員に出るんですか?

浦崎: 出ると思います。未経験で本当に何も作れない人は、そもそも書類で落とされる気がします。

枌谷: そうですね。ベイジは未経験者も募集していますが、それは実務未経験っていう意味で、何も知らない人を受け入れているわけではないですからね。

古閑: デザイナーもそうですよね?

新屋敷: デザイナーの場合、制作したwebサイトを5つ以上出せないとおそらくダメですね。職業訓練校で数か月習った程度ではなく、自主的な学習も行ってある程度できるレベルになってないと入社できない、面接にも進めないって感じですね。

枌谷: 教える立場になると分かると思うんですけど、未経験者に教えることそのものは苦痛じゃないんです。むしろ、成長してる姿を見れるのは嬉しいと思うくらい。でも学ぶ気がない、あるいは「教えて教えて」ばかりで自分から勉強しない人を教えるのは、先輩も苦痛だと思うんですよね。だから、自分で学習する力がありそうかは書類選考の段階でも結構重視して見ています

古閑: 面接でどこを見てるかとか、オープンにしてしまっていいんですか?

枌谷: 知って行動できるならそれでいいし、やらない人はこういう話を聞いてもやらないだろうから、問題ないんじゃないんですかね。

古閑: 個人的な感想ですが、そういうところも含めてベイジは正直ですよね。

枌谷: 経営者的には、求職者に「想像してたのと違う」って言われるのが一番ドキッとするんですよ。だから都合が悪いことも最初から出しておいたほうがいいし、それで「ベイジっていまいちだな」って思われたらもうしょうがない。入ってからガッカリされるより、入る前にガッカリされて応募に至らない方がお互いにとっていいんです。

こういう正直にオープンに見せる姿勢は社員にも求めたいところで、「こういうこと言っちゃいけない」って隠すよりは、そのまま言ってほしい。言ってくれたら僕らも対応できるけど、言ってくれないと、僕らも超能力者じゃないので、頭の中で考えてることまでは分からないから、手の打ちようがないんですよね。

古閑: 私達は入社してすぐリモートワークになったんですが、やりにくかったり不安に思ったりしたことを言えば、すぐ検討してもらえました。出社頻度もそうですし、出社に対する考え方もそうで、社員の意見を聞いてすぐ改善するという会社の姿勢は強く感じます。でもそのためには、社員も素直に声を上げる必要がある、ということなんですね。

リモートワーク、やってみた所感とベイジの考え方

古閑: リモートワークに関しては、3人とも働き方が違います。新屋敷さんは週5出社ですが、やっぱりリモートワークは不安ですか?

新屋敷: 週5で出社してるのは、不安というより、シンプルに家より会社のほうが集中できるからです。あとは、僕は基本的に先輩の案件に参加させてもらってるから、分からないことを口頭で聞けるのも理由です。

古閑: リモートでは質問しにくいですか?

新屋敷: そうですね。先輩は「全然いつでも聞いていいよ」って言ってくれるんですが、もしかしたら今忙しいかも、とかは少し思ってしまいますね。

ただ、僕は出社頻度が高い方なので、僕が来てても先輩は来てないというケースも結構多いので、もしも先輩が来ていたら、口頭で聞いた方が早いし、家にこもってるより話しやすい、くらいの理由です。

古閑: 浦崎さんは途中で出社頻度を減らしましたよね。

浦崎: 僕は家の方が集中できるんですよね。カフェに行った方が作業しやすい人もいると思うんですけど、自分は、家が一番集中できるタイプで。

あとはやっぱり通勤がめんどくさいし、在宅勤務だと空き時間で洗濯物回すとか、細かいことができるじゃないですか。

とは言いつつ、ずっと家にいるのもあんまりよくないし、他の人とコミュニケーションとったり、同じ空間を共有したい時もあるので、今は週1で出社しています。基本の勤務地は家で、福利厚生でオフィス使ってる感覚なのがいいですね。


古閑: 私は最初っから週1出社です。浦崎さんが言ったみたいに、家で働いてると手が空いた時間や休憩の時にいろんなことができるんですよね、お皿洗ったり、ちょっと片付けたり。それがオフィスでずっと座ってる時よりいい気分転換になることも多いです。1人暮らしは仕事しつつ自分の生活も走らせないといけないので、それがバランスよくできるリモートワークの方がいいと思ってます。

ただ、「ああ、私会社で働いてるんだ」っていう再確認もしたいので、個人的には週1出社がベストです。画面をたくさん使いたい作業がある時は、急遽出社に切り替えたりもしてます。他の人もそうですが、当日の朝の判断でオフィスとリモートワークを切り替えられるベイジの自由度が私は好きですね。当然、オフィスはあった方がいいと思ってます。

枌谷: 経営者の間では、リモートワークだと新人の教育は難しいという話を聞くこともあります。みなさんは実際に実務未経験で入ってきていきなりリモートワークだったわけですが、その難しさを感じることはありますか?

新屋敷: 僕は完全リモートの時期もありましたが、週5出社してる現在と比べてみても、スキル面の教育についてはリモートワークの弊害は特に感じません。XDを使って先輩にコメントしてもらったり、テキストでやりとりしたり、リモートでも十分教えてもらえています。

古閑: 結局出社しても、フィードバックもらうとしたら文章か言葉ですもんね。

浦崎: エンジニアも特に影響はないと思います。どちらにせよ、付きっ切りで教えてもらうんじゃなく、一人でも解決できる人、みたいなベースがあるので。基本的に自分で解決する、解決できなかったとしても、デザインみたいな直感的な部分も少ないので、チャットなどで言葉で質問するだけでだいたいの問題は解決できます。

古閑: 今の話を聞いていて思ったんですけど、経営者の方々は、どういったところにリモートワークの難しさを感じていらっしゃるのですか?

枌谷: 私は、世の経営者の「リモートワークは難しい」という話には、固定観念も含まれてると思うんです。リモートだと監視しなきゃいけないとか、教育が難しいとか。新人であるみなさんが教育上の影響はほとんどないって感じてるというのは、「リモートワークは教育に不利というのは固定観念」という私の仮説を証明してくれてますね。

古閑: 「社員がリモートしてると監視しなきゃいけない」っておっしゃってたんですけど、ベイジは仕事を監視してないし、私用がある人は申告して仕事を途中で抜けたりもできますよね。

枌谷: 職務が問題なく全うできるだったら、私用で抜けても途中で仕事と関係ないことをしても別にいいって思うんです。もちろんクライアントワークなので、お客さんに影響を与えるようなことはできないけど、自分の仕事が問題なく終わり、一緒に仕事するメンバーも困ってないなら、後は自由でいいかなと。

直接会えなくても人となりを知る工夫

枌谷: そういえば途中から音声チャットのDiscordを導入してバーチャルオフィスを作りましたけど、あれはどうですか?

Discord上に作られたベイジのバーチャルオフィス

古閑: Discordってデスクトップ上で動くし、すごい手軽じゃないですか。Zoomはいちいち立ち上げないといけなかったり、顔映さないと失礼かな?と思ったり、気にすることが多かったです。Discordを導入した後はそこらへんが気軽になって、社内にいてちょっといいですか?って聞く感覚に近づいた気がします。

会議室とか集中部屋とか、入ってる部屋を見ると相手のステータスがすぐ分かるので、そういうのも声のかけやすさに繋がってると思います。

枌谷: Discordの画面見ると、みんなオフィス、集中部屋、1on1ルームなど、どこかの部屋にいるのが分かりますよね。こういうのを可視化するだけでもなんとなく同じ空間で働いているかのような錯覚を覚える。この錯覚が意外と大事なんじゃないかな、って僕は思ったりしてます。

古閑: 私はあと、仕事と関係ない話をする、朝礼の小話のコーナーが好きですね。リモートワークだと雑談がないので、一緒に働いてても、人となりとか全然分からない。でも仕事以外の事を話す時間があると、その人のイメージがうまくできあがる気がします。

浦崎: 僕たちも3人揃ったのは実は今日が初めてだけど、朝礼の小話のおかげか、話しにくいとかもありませんね。

古閑: そうですね。チャット中心のコミュニケーションでもみなさん伝え方に気を使ってくれてるので、全然冷たいとかとは思わないんですけど、それだけだとその人の素の姿は見えないので。朝礼の小話は、そこを補えてる気がしますね。

ベイジに合う人、合わない人

古閑: 今後、未経験でベイジを目指す人がいたとして、こんな人は向いてるなっていうポイントとかありますか?

浦崎: エンジニアという職種自体には「独学できる」という要素が必要なんですが、ベイジのエンジニアに必要な素質は、感情をコントロールできること、ですかね。あんまりキレない人。

古閑: 確かに、仕事に感情の波が出ない人が多いかもしれないですね。安定して自分の仕事をこなせるというか。

デザイナーはどうですか?

新屋敷: ベイジのデザイナーとしては、ロジカルに考える姿勢がある人が合うと思います。デザインをちゃんと言語化するとか、まず商材を理解した上で、「こういう雰囲気、こういうフォント、こういう色にしよう」って考えるとか。今のメンバーを見ても、感覚的ではなくロジカルにデザインを捉えようという指向が共通してあるような気がします。

古閑: 逆に合わなそうな人っていますか?

浦崎: 謝れない人っていうか、人の発言に否定的だったり、質問しにくい雰囲気を作ったりする人っているじゃないですか。自分のミスに気付かないで相手を怒って、本当の原因に気付いたとしても後に戻れず、他のことを引っ張り出して怒り続けたり。

今のベイジには感情的に行動する人がいないから、今後の採用でも採ってほしくないなぁっていうのが個人的な希望です。

枌谷: 「今いるメンバーと仲良くやれそうか」は、採用で一番気を付けて見ていることろなので、その点はある程度は安心してもらっていいです。そこが破綻すると、いくらスキルが高くても、向上心があっても全部ダメなので。

会社としては、今の社員を後ろから狙撃するようなことは絶対にしたくなくて。今いる社員とは問題を一緒に乗り越えるパートナーでありたいので、組織やチームが壊れることは極力したくない。そこの安心感は持っておいてほしいな、と思います。

古閑: そう言っていただけると安心できますね。

あなたもベイジで働いてみませんか?

私たちは「人生100年時代を生き抜く強い人材を育てる」を人材育成のテーマとしているweb制作会社です。

普遍的なスキルが獲得できる環境を作るためにマーケティングに力を入れ、情報発信を積極的に行い、ワークフロー化を推し進めています。

現在は、マーケター、デザイナー、ディレクター、エンジニア、ライターといったすべての職種を募集しています。ご興味がある方は、以下の採用サイトをご覧ください。

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