こんにちは、アマノです。
ベイジでは近年事業拡大中の業務システム、SaaSアプリのUI/UX事業におけるプロジェクトを改善していくため、エンジニア、デザイナー、UI/UXコンサルタントで構成される「アプリ案件改善タスクフォース」が存在しています。
今回はこの「アプリ案件改善タスクフォース」(以下、タスクフォースと呼称)について紹介します。
よく話題にあがる「社内で開発者とデザイナーがどう連携しているか?」というテーマの一事例として何かの参考になれば幸いです。
現在、エンジニアを募集中です。
ベイジでは現在、2024年春にかけて2~3名の一緒に働いてくれるフロントエンドエンジニア/HTMLコーダーを募集中です。経験の有無を問わず募集しておりますので、ご興味がある方は採用サイトをご覧ください。
2019年頃からサービスを開始した業務システム、SaaSアプリのUI/UX事業ですが、徐々にプロジェクトの数も増えてきました。
エンジニアチームやデザイナーチームなど、個々のチーム内ではそれぞれUIや実装に関するナレッジの共有を図っていましたが、Webサイトと比べてより専門的な知識を扱うことも多く、対応可能なメンバーが限られていました。
事業が拡大していくにつれ、限られたメンバーの中で暗黙知となっていたナレッジやプロジェクトを横断して発生しがちな課題などを、チームの垣根を越えて共有及び解決することを目的に発足しました。
エンジニア、デザイナー、コンサルタントから特にSaaS、業務システムを問わずデジタルシステムのUI/UXに関して強みを持つメンバーが2~3人ずつ集まっています。(全体で9人前後)
デザインシステムやOOUI、HCDなどの領域に特化したメンバー構成になっています。
2週に1回のペースで上記のメンバーが集まり、オンライン上で1~1.5hほどMTGをしています。
基本的には各プロジェクトの中で行う振り返りの中で、プロジェクトを横断して課題となりそうなものをピックアップし、それをタスクフォースのメンバーで今後どうしていくかを話し合う場となっています。
デザイントークン、UIコンポーネントの定義の話もあれば、営業や商談のフェーズでの課題について話しあうこともあります。
必ずしも制作フェーズだけの課題に閉じないところが、チームを横断してメンバーを集める意義となっています。
最終的なアウトプットとしては、以下のようになります。
タスクフォースが発足したのは2023年の半ば頃で、本記事執筆時点で約半年が経過した計算になります。
最近では社内で今まで解釈や呼び名にブレのあったUIコンポーネントについて認識が統一されたり、案件ごとにバラバラだったデザイントークンの名前に一定のルールが設けられたりなど、主に社内のコミュニケーションの面で大きく改善されており、以前よりもスムーズに連携ができるようになったと感じています。
また、各職種のメンバーが各々ワークフローの中で実施している作業について具体的に話すことで、その作業の一部をほかの工程で巻き取るなどのワークフローの変化があり、業務の効率化につながっている面もあります。
少しずつ案件を重ねていくことで、「今までやる必要があったけど、実は明確にされていなかった作業」が出てくることもあり、すべてにおいて効率化されているわけではないですが、こうした暗黙知を形式知にしていく場となっている点は組織として健全と思われます。
発足から半年ほどたち、今まで課題となっていたものは徐々に消化されつつある状況です。
今後は、引き続き各案件で出てくる課題の共有のほか、社内におけるデザイン原則の策定などを行っていく予定です。
ゆくゆくは整備しているデザインテンプレートと合わせて、デザインシステムに昇華させることになるかもしれません。
タスクフォースとは別に、不定期にエンジニア-デザイナーの両チームが集まって、UIについての認識合わせや勉強会を開くこともあり、そこで新たに社内ルールやワークフローへの反映などが決定される場合もあります。
振り返ってみると、ベイジではエンジニアとデザイナーが互いに話し合う場が多く設けられており、それが働きやすさにつながっているような気もします。
少なくとも互いに「一緒にうまくやっていこう」という共創の意識は感じられるので、個人的には良い組織のあり方だと感じています。