名前を制する者はビジネスを制す

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エンジニア 天野 謙作

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私はエンジニアとして働いているが、その中でWebサイトやアプリケーションのソースコードを修正する作業に出会うことがある。

その際、例えばHTMLタグについているクラス名を変えたり、アプリであればコンポーネント名や関数名、ファイル名を変えるなどの「名前をつけなおす」必要が出てくることがある。

なぜなら、それらのプログラムやソースコードの中身を変えるということは、元々の名前が意味していた振舞いや機能から逸れてしまうことがあり得るからだ。

このような名前と実体の不一致は、後からコードをメンテナンスする人に苦労を強いることになり、Webサイトやサービスの保守性を損ねる問題につながっていく。

よって、「名前をつける」という一見簡単そうに思えるこの作業が意外と重要で、その際は名前をつける対象がどのような振舞をするのか、何を目的にしたものなのか、といった「本質」を捉えた名前にしなければならない。

ここまではエンジニアやプログラマに伝わる話だったと思うが、これはビジネス全般で同じことが言えると思う。

例えばこのようなネットの記事のタイトルや、自社の新規プロダクトなど、何かしらの名前を考えなければならない機会はビジネスパーソンにとって意外と多いのではないか。

そんなとき、筋の良い名前を付けることが文章そのものの質をあげたり、プロダクトの方向性を決定づけたりすることに繋がったりもする。他者の興味を引くことができれば、そのまま読者やユーザーの獲得にも繋がる。

このように名前に気を遣うことは、ビジネス全般を上手く進めるための1つのコツのような気がする。
エンジニア界隈における名著「プログラマが知るべき97のこと」の中で名前の重要性が語られる章があり、これを読んで上記のようなことを考えた。

いちエンジニアとして、ビジネスパーソンとして、名前とその本質が結びついているかは常に気を付けていきたい。

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