エンジニアのChatGPT活用法の一つとして、コードレビューがある。自分が書いたコードをChatGPTに投げると、コードの読みづらい箇所や重複している部分を指摘してくれて、かつ修正したコードを出力する、というエンジニアにとっては自らの仕事の質に直結するお手伝いをしてくれるのだから、私自身もChatGPTをレビュアーとして活用する機会が多い。
そんなコードレビューから派生して、最近はChatGPTに自分のコードの採点をしてもらうことにハマっている。コードレビューの一環としてこれを行うのだが、普通のレビューと異なり、具体的な点数が出てくるのが新鮮で面白い。
誰かに直接「あなたのコードは50点です」とか言われたら泣きたくなるが、ChatGPTに言われても、「そんな事言うなら100点にしてください」と返すと、質の高いコードを出力してくれるので、ゲーム感覚でプロンプトを投げている。
レビュー対象のコードは長くなるので割愛するが、一連のやり取りを以下に載せている。
するとこんな風に採点結果を返してくれた。
「基本は満たしていて意図した挙動にはなっているけど、まだまだ見直すところがあるコードですね」と採点頂いたので、次にレビューを踏まえてコードの質を上げるため、ChatGPTにそのまま修正点を改善したコードを出力してもらう。
改善したコードを出力してくれた。意地悪かもしれないが、再度採点をお願いしてみる。
せっかくなら全部100点にしてくれよ、という気持ちはさておき、修正が施されたコードを出力してくれたので大満足である。
なんかこのコード読みづらいんだけど、どこから修正しようか悩むと言った場合に、上記のようにとりあえず採点式で投げてみると、改善点が明確になるし、点数出ることで指針としやすい。
「ChatGPTによる採点をどこまで信用していいものか」という不安もあるが、まずは普通にレビューをお願いするついでに、点数も聞いてみると良いだろう。
今回、取り上げた採点によるレビューにおいて、必ずしも点数が高いコードが最適なコードとは限らず、ケースバイケースではあるので、その点は注意が必要である。
また、ただ自分のコードを評価してもらうだけでなく、ChatGPTに「こんな感じの処理を書いてください」と依頼して出力されたコードに対しても、採点をしてみると70点~80点といったことがしばしばあるので、自分のコードに対するレビューだけではなく、ChatGPTのコードに対するレビューを試してみても面白い。