他責的な思考に陥らないためのヒント

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デザイナー 山川優理子

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ベイジには、「自責思考で物事を捉えよう」という文化がある。ベイジの共通認識をより理解するために、自責と他責について少し考えてみることにした。

自責思考/他責思考とは

そもそも「自責思考」「他責思考」とはどういう意味か。調べてみると、以下のように記載されていた。

自責思考:何か問題が起きたときに、他者ではなく自分に非があるとする考え方
他責思考:問題が起きたときに他人や外部の要因に責任を転嫁し、責任の所在は自分以外にあるとする考え方

多くの人は「自分は自責的で謙虚である/ありたい」と感じていると思う。しかし、時には他責的な行動を取ってしまうこともある。その背景には、ゴールの解釈に余白がないという要因もあるのではないかと考えた。

固定観念に気付き、ゴールを再定義する

例えば、「雨が降っているので運動会はできません」という人がいたとする。一見、客観的な事実を述べているように見えるが、本当に「運動会はできない」のだろうか?

もし、「晴れで、外で、○月○日に開催しなければならない」と思い込んでいるのだとしたら、「室内開催でも、晴れ間の見える午後だけでも、日付をずらして開催でもいい」くらいに解釈を緩めてみるとどうだろう。「天候は操作できないから、自分にできることはない」と思っていても、ゴールの解釈に余白ができれば自分にできることも自然と見えてくるのではないだろうか。

このように、固定観念に気づけないことで、自己中心的な気持ちがなくても結果的に他責の状態にとどまってしまうケースがあるのではないかと思う。

チームの力で視野を広げる

上記の例は考えやすいが、実務でこのような発想の広げ方を実践するには経験が必要だ。

私自身、まだまだ視野を広げる経験が不足していると思う。自責を意識していても、解決策の出し方がわからず、他人から見ると他責になっていることもあるかもしれない。

そういった時こそ、チームでお互いに声を掛け合えると良いと思う。ベイジに根付いていてるフィードバック文化は、固定観念に気づくのにとても有意義だと感じる。私もフィードバックをいただくだけでなく、チームメンバーに対して「ゴールはこのくらいでもいいんじゃない?」と、視野を広げるような声かけができたら良いなと思う。他責になっていることを最初から本人の資質のせいにするのではなく、一緒に考えていく姿勢が大切ではないだろうか。

また、個人的な感覚だが、「自責」「他責」という言葉には、本来の意味を理解していても、やや厳しいニュアンスを感じる。組織内で共通のワードとして使われることもあるだろうが、状況に応じて別の表現を使うことで、よりフラットな対話ができるのではないかと考えている。

問題解決において大切なのは、自分の視野を広げ続けること。そして、チーム全体で成長していく姿勢を持つことではないだろうか。一人一人が柔軟な思考を心がけ、お互いをサポートし合える環境づくりを目指していきたいと思う。

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