複業という働き方について

長田 太彪のプロフィール画像
エンジニア 長田 太彪

1,266 view

今年の6月から勤務日数を減らし、3日をベイジ、1~2日を事業会社、その他の時間をフリーランスとして働いている。いずれも業務の内容としては、web制作に関わる内容で、ベイジとフリーランスは実装のみ、事業会社はデザインから実装までを担っている。

複業という働き方だが、最初から考えていたわけではない。私はベイジに新卒として入社したため、他の企業を知らない状態だった。そのため、他の企業も見てみたい、これまでとは異なる業界の方とも関わりたい、自分のスキルがどこまで通用するのか知りたい、といった欲求が生まれ、フリーランスか転職を検討していた。

その際に、いろんな人に相談する中で、今ある環境を生かしつつ、他を見て回ることができるとよいのではないか、という考えに至り、ベイジの協力もあり、複業という形をとることにした。

特殊な働き方ではあるが、自分なりに感じたメリットとデメリットをあげてみる。

メリット

  • 複数の職場を経験でき、モチベーションにつながる。
  • これまでと違うタイプの人とつながることができる。
  • 一方で得た知識をもう一方でも活用できる。
  • 同じ業種の場合、現在のスキルをそのまま生かせる。
  • 勤務日数が減ったことでプライベートに余裕ができる。
  • いきなりフリーランスになるよりは金銭的なリスクが少ない。
  • 社員の教育や評価制度など、文化に対する意見交換ができる。
  • 仕事に更にメリハリができる(翌日は別の案件があるので切り替える必要があるため)。

デメリット

  • 業務から新しいスキルを習得しづらい。
  • 週2、3日でできる業務となると制限が大きい。
  • 上記と同じ理由でフリーランスで受注できる仕事が限られる。

結果として、良かったと思えることの方が多いが、だれにでも推奨できる働き方ではないと思う。私はベイジともう一社それぞれで自分の案件を抱えているため学びやモチベーションにつながる仕事をできているが、経験の浅い人だと任せられる仕事が少なく、得られる学びも少ないだろう。1社で十分な役割を担えるようになってからにした方が良いと思う。

スキルアップについては、単なるスキルの切り売りになってしまうと業務での成長が少なくなり悩むことになる。ただ、プライベートで時間を作れば学ぶことはできるし、個人の成長については自身で学習する習慣があるかどうかだと思うので結局は自分次第だろう。

また、週5勤務の頃から個人でも仕事を受けていたため、仕事には困らずにいるが、そういった事前の関係性がなければ仕事を探すところから始めることになるのでつらかったかもしれない。

キャリアアップできるか、という点でも、少し疑問がある。報酬でいえば、仕事の単価を上げたり、条件の良い企業に移るなどで上げることはできる。役職だと、週に3日しか来ない人よりも週5日来る人の方が任せやすいだろう。自分が目指している将来像に近づけるかは、スキルアップと同様にその人次第だ。

キャリアやスキルについてはまだ課題感があるが、日頃から関わる人や環境が増えたことによる刺激や、働く時間が大幅に減ったことによる余裕、自身のスキルに対する安心感、焦燥感を得られるなど、今の働き方にしてよかったと感じられる点はある。

同じ業種にいっては意味がない、という意見があるかもしれないが、それよりも自分が納得できる働き方であることが大事だと思う。いつまでこの働き方を続けるかは決めていないが、もうしばらくはこのままいくだろう。

こんな変わった働き方でも柔軟に対応してくれるベイジ、受け入れてくれた事業会社、仕事を依頼してくださる方々に感謝したい。

関連する日報

    他責的な思考に陥らないためのヒント

    1,644 view

    山川優理子のプロフィール画像
    山川優理子 デザイナー
    ベイジに転職して二か月のディレクターが感じた、フルリモートで築かれる職場文化

    411 view

    川向健太のプロフィール画像
    川向健太 コンサルタント
    Slackで組織カルチャーを作る!当社の自作スタンプ活用例

    2,163 view

    古口 真凜のプロフィール画像
    古口 真凜 バックオフィス
    「ゆるふわ会議」撲滅法

    1,235 view

    野上 恵里のプロフィール画像
    野上 恵里 コンサルタント
    「ゆるふわ提案」撲滅法

    2,338 view

    大舘 仁志のプロフィール画像
    大舘 仁志 コンサルタント
上に戻る