「仕事上手」になりたければ「頼り上手」になろう

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ライター 真鍋 知優

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社会人になって間もないころは、仕事において自立している、あるいは仕事上手な人とは、「全てを自分一人で完遂させることが出来る人」を指していると思っていた。

たとえば、企画書作成を任されたとしたら黙々と情報を集め、1人でベストなアイデアを提案できる。あるいは、資料作成を依頼されたとしたら、過去の資料を参考にしながら試行錯誤して完璧なものを期限までに提出する、という具合だ。

そんな風に凝り固まった考えで仕事を進めていたとき、ある先輩から「全てを1人で抱え込むことで、かえって仕事が滞ることがある。もっと周りを頼っていい」とアドバイスをもらった。

この言葉は、仕事におけるゴール設定を勘違いしていたことに気づかせてくれた。

仕事のゴールは「1人で全てをやりきること」ではなく、「仕事を効率よく進めること」そして「お客さまに満足してもらうこと」だ。

1人で全てを解決しようとすることで、相談すれば一瞬で解決できることに無駄に時間を費やしてしまい、結果として仕事の進みが悪くなることもある。それは「自立」ではなくただの「自己満足」になってしまう。

そう考えると、素直に周りに頼り、上手く周りを巻き込み仕事を進める人こそ「仕事上手」と言えるのではないだろうか。うまく周りに頼るというのは以下のような具体例があげられる。

  • 成果物を未完成な状態でもよいので早めに見てもらう
  • 「こんなことを聞いてはいけない」という考えを捨て、早めに相談する
  • 何が分からず、どこでつまずいているのか一緒に整理してもらう

周りに頼ることは甘えではない。現に先輩方を見ても、分からないことを気軽に相談している人は、作業の進みが早く仕事上手なイメージがある。はやく自立したいと思う今だからこそ、「頼り上手」を目指していきたい。

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