ウェブディレクターの役割について考えてみた

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コンサルタント 本山 太志

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自分の職業の役割について考えてみたことがあるだろうか?自分はこれまでウェブディレクターとして約7年ほど働いてきたが、これまで時間をとって考えたことがあまりなく、しっかりと言語化をしてこなかった。

しかし、自分の仕事の役割を自分自身が言語化できていないことは自分の存在意義を示せないということと同義なのでは?と思い立って、せっかくなので日報でまとめてみたいと思う。

ウェブディレクターとは?

Googleで検索してみる

手始めにGoogleで「ウェブディレクターとは?」と検索してみた。

Webディレクターとは、Webサイトの構築というプロジェクトにおいて、全体の指揮をとる総監督の立ち位置になります。 その仕事は、クライアントとの打ち合わせでWebサイトの方向性を決め、企画をまとめるところから始まり、必要なスタッフの選定、管理、コンテンツの品質管理まで多岐にわたります。

https://mynavi-agent.jp/creative/jobindex/03.html

Webディレクターは、Webサイトの企画立案や制作、運用における責任者の立場です。Webエンジニア、Webデザイナー、ライター、SEO担当者といったWeb 制作に関わる人たちをまとめ、進行や品質に問題ないかチェックし、プロジェクトが円滑に進むように調整して、チームで目標の達成を目指します。

https://type.career-agent.jp/knowhow/it_web/web_director.html

Webサイトの制作現場における、進行管理者。クライアントの意向を確実にヒアリングし、編集やライター、デザイナーなどのスタッフの作業を監修し、スムーズな進行をうながしていく。また、トラブルにも臨機応変に対処し、それを解消していく統率力、行動力が求められる。

https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/2168/

ここから抽出できる役割としてのキーワードとしては、総監督、責任者、進行管理者などだ。このキーワードだけ見ると、ウェブサイト構築におけるプロジェクトの中心的な人物ということになりそうだ。

また、仕事内容のキーワードとしては、クライアントの打ち合わせ、企画立案、チームの立ち上げ、プロジェクトの進行や品質の管理、トラブル対応といったものが挙げられる。実際にいま自分が行っている仕事と大きな違いはないように思う。

ChatGPTに聞いてみる

ついでにChatGPTにも聞いてみた。

役割としてのキーワードは、指揮官、品質管理者といった表現が出力された。検索結果になかった役割として、「プロジェクトを成功に導きます」という言葉が出てきた。

これは個人的にはかなり重要な役割ではないかと思う。

わたしの考え

そもそも、なぜウェブサイトを構築するのか?というところに立ち返ると、ビジネス上の何かしらの課題をウェブサイトを使って解決するために作るのである。

BtoBサイトであればリードの獲得を、ECサイトであれば商品の購入を、コーポレートサイトであればステークホルダーに対しての情報提供を行うといったようにサイトのタイプによって目的は異なるが、この目的を達成することが=プロジェクトの成功に繋がる。

そういう意味でいうと、ウェブディレクターの業務としては、完成されたウェブサイトを納品して終わりにしては不十分で、「本当にウェブサイトが目的を達成できているのか?」という視点で運用に対してもその範囲が及ぶべきだろう。

もちろん、商流の関係や顧客のビジネスの特性上運用は自社で行うという事情などあると思うが、成果に対して向き合う姿勢というものがウェブディレクターには求められるのではないかと考えている。

少し話は逸れるが、ベイジでは、昨年からカスタマーサクセスプランの導入を始めた。わかりやすくいうと運用のサポートであるが、ただ単にウェブサイトの更新管理をやるだけではない。

プロジェクトの戦略フェーズで定義した目的を達成するために、成功の定義を言語化し、KGI、KPIを定めて改善施策と効果検証を行い、顧客と伴走するプランだ。

このように公開後も顧客と継続的にウェブサイトに携われると、ウェブディレクターとしての役割も果たせるため、理想的な体制になってきていると言えるだろう。

まとめ

ここまでの内容をまとめるとこんな表現が良いのではないか?

ウェブディレクターとは、ウェブサイト構築におけるプロジェクトの責任者。プロジェクトの成功に向けて、プロジェクトメンバー(顧客やクリエイター)を取りまとめ、企画・設計・制作・運用業務を遂行する中心的な役割である。

「中心的」という言い方にするかどうかは正直迷うところではある。ウェブサイトという成果物にはクリエイターの存在が不可欠で、実際に制作を行うのは彼らだからだ。

またベイジでは、企画(=戦略)はコンサルタントやマーケターが担う領域となっており、厳密に言うとウェブディレクターとは職域が違う。

一方で、プロジェクトの目標設定やスケジュール管理や品質管理、コスト管理といったプロジェクトマネージャーとしての役割も強く、取りまとめ役という意味では、「中心的」といって差し支えないだろう。

また、ウェブディレクターはプロジェクトのリーダーとなって、旗を振り、顧客とクリエイターを導いていく存在だと定義しておいた方が何よりカッコいい。

自分の職業に誇りを持つために「カッコいい」と思える要素を入れても良いのではないか?少なくとも自分自身はカッコいいウェブディレクターになりたいと思うので、あえて「中心的存在」と表現することをやめないでおきたいと思う。

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