「この案件は特殊だった」は言い訳でしかない

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執行役員/プロデューサー 野上 恵里

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プロジェクトを進めていると、「この案件はイレギュラーだった、特殊だった」と言いたくなる場面に遭遇することがある。しかし、経験を積むにつれて気づくのは、実はどの案件も何かしら事情が異なり、イレギュラーや特殊な状態なのではないかということだ。

イレギュラー」をコントロールするのが仕事

もちろん全てのプロジェクトが「テンプレ通り」に進んだら楽ではある。しかし、実際にはそんなことはあり得ない。

特殊な状態であったとしても、それをコントロールして進められる状態を作り、前に進めるのが私たちの仕事ではないだろうか。プロジェクトは想定外のことが起ころうが、前に進めて完遂するしかない。優れた人ほど、「この案件は特殊だから」とは言わずに、粛々と特殊さを解きほぐして最適解で進行しているように見える。

「想定外」を「想定内」に変える方法

では、どのように「特殊さ」を乗りこなせばよいのか。

想定外のことが起こった時、責任や原因を相手側に求めるのは簡単だ。しかし、自分の想定が甘かっただけではないかと考えてみることも重要だ。

都合よくプロジェクトが進むことはそうそうないので、様々な事態を想定し、あれこれ仕込んでおく必要がある。裏切られても、どうにかなる別ルートも想定しておくべきだ。

プロジェクトで一、二週間先に起こり得ることを想像してみると、いくつかの懸念が上がってくるはずだ。懸念が0ならそれは想定の粒度が粗いだけかもしれない。

そうして考えられる懸念への対応に先手を打てば、「想定外だった」と言うことを減らせる。予め想定して準備しておく方が後手になりづらく、自分やプロジェクトメンバーも楽になるのだ。

「イレギュラー」が発生したら、原因に立ち返る

「イレギュラーだ」「特殊だ」と感じる事態が発生してしまったときには、改めて原因の追究に努めたい。「いつもはこんなことは起こらない」と切り捨てずに、なぜこうなったのか、どこを改善すればよいのかを考える。

どんな「イレギュラー」が来ても、各プロジェクトに真剣に向き合い、より良いものにするのが自分たちの仕事であることを常に頭の隅に置いておきたい。

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