デザイン提案のミーティングをする中で、お客さんから「なんでここは〇〇にしていないんですか?できますか?」といった質問が来ることがある。
私はよく「はい、実現可能です。」と答えてしまいがちだった。しかし、実現可能なのにやっていなかったのには必ず理由があるはずだ。
プロジェクトを一緒に進めている先輩から、「ウェブで出来ないことってほぼないよね。でも”やらない理由”はなぜか?をセットにして伝えるようにしよう」というアドバイスを頂いた。
実現可能なのにやっていなかったのは、その要素がユーザビリティを損なう可能性があったから、ということをしっかり説明をする必要がある。
それが抜けてしまうと「出来るんだったら、なんで最初からやってないんだろう?」という解釈になってしまう。
お客さんがやってほしいと言っていることに対してNOと言うのは少し勇気がいる。しかし、ユーザーの利便性や使いやすさを考えると、時には断ることも必要だ。
「やらない」ことが「顧客の成功」に繋がると思えば、提案するハードルは下がり難しく感じない、と学んだ。
制作に没頭すると、つい制作側の視点に偏りがちだが、常に「ユーザーのためになるデザインとは何か?」を意識することが大切。デザインは美しいだけでなく、使いやすく、ユーザーにとって価値あるものでなければならない。
ベストな選択を追求し、ユーザーにとって心地よい体験を提供するデザイナーを目指していきたい。