HTML

投稿日:
執筆者:
中村 竜也
ジャンル:
テクノロジー

【HyperText Markup Language】の略で、Webページの文書を記述するためのマークアップ言語です。タグを使用して、文章の論理構造化、ハイパーリンクの設置、画像・動画ファイルの埋め込みなどができます。XHTMLやXMLなどの類似言語も存在し、これらとは機能やフォーマットがやや異なります。

HTMLは1989年、ティム・バーナーズ・リーが提案したメモに始まります。ただし、当時のHTMLは仕様ではなく、メニューや一覧機能を備えた高機能な文章作成ツールでした。仕様として定義されたのは、1990年代以降になります。その後、HTML1.0(1993年)、HTML4.0(1997年)、HTML4.01(1999年)、HTML5(2014年)、HTML5.1(2016年)が勧告され、現在に至ります。

現在主流となっているHTML5では、文章構造を示す<section>タグや<article>タグやフォーム関連タグの他、動画や音声ファイルを扱える<video>タグや<audio>タグなどが強化されました。これは従来のWebページの利用に収まらない、リッチインターネットアプリケーションへの対応を想定したものです。

企業のWebへの投資は年々増えてはいますが、HTMLのソースコードに関しては、ユーザの目にほとんど触れないということもあり、関心はあまり高くありません。ソースコードの質を担保するために多くの予算が割かれることも稀です。しかし低質なHTMLは、SEO、表示速度、CMS実装時の負荷、更新しやすさなどに悪影響を与えます。コストダウンを優先して作られた質の低いHTMLは、結果的にWebサイトの運営コストを長期にわたって圧迫しかねません。