【Call To Action】の略で、日本語では「行動喚起」と訳されます。Webサイトを訪問したユーザに対して、具体的に起こして欲しい行動を示したテキストやボタンを配置して、目的を達成させるために使用します。コンバージョンをさせるために重要な要素となります。
具体的には、以下のような目的に対して使用します。
ユーザに対して明確に次の行動を促し、納得をした上で先に進んでもらうためには、CTAを配置する位置やボタンの大きさ・色など、見落とされることなく、注意を引き付けるデザインが必要です。そして、具体的な行動に移すためのラベル付けが重要となります。
デザインを作成する上では、Webサイト全体のリンクの中でも、ユーザが見落とすことなく認識できるようにボタンのサイズを大きく配置したり、目立つ配色を考慮する必要があります。ボタンの色は、全体のバランスを考慮して埋もれることのない配色にする必要がありますが、安心感を与えて不安を軽減する効果がある「緑」や、購買意欲を刺激する「赤」または「オレンジ」が使用されることが多いです。
アクションを起こすことで得られる具体的な効果を、明確に伝えることが重要です。例えば、オンラインでの会員登録を促す際に、ボタンのラベルが「会員登録」だけだとすると、「お金がかかるのでは?」「登録には時間がかかるのでは?」といった心理的な不安が付きまといます。この例では、「(無料)簡単1分で会員登録」のようなラベルにして、ユーザが感じる心理的な障壁を払拭する必要があります。また、ボタンとは別にCTAを違和感なく認識させるためのリード文もあった方がいいでしょう。
CTAを設置していても、ユーザの行動に沿った位置に配置されていないと認識されることはありません。ページの中でのストーリーに合わせて、商品やサービスについての興味を持たせた後に配置して、次の行動を促す必要があります。コンテンツの末尾に設置することが一般的ですが、ランディングページのようにページの構成が長い場合には、各節ごとに配置をしたり、画面に常時表示するために固定フッタとして設置することも有効です。
アクセス解析での効果測定やA/Bテストを繰り返し、デザインやコピー、ボタンのラベル、配置といった細部の調整を継続して実施する必要があります。他のページで成果が出たCTAだとしても、サービスの内容やページの構成によっては、同じような成果が出るとは限りません。細かなチューニングを行い最適化することは、成果を出すCTAを作る上では必須となります。