効率的な品質チェックに欠かせない2つの方針

私はエンジニアだが、業務内容には全般的な品質チェックも含まれる。中でもwebサイトのブラウザチェック(画面表示チェック)や、表記統一のチェックを同僚と一緒に進める際に、効率の良い分担の仕方を意識するようになった。

スピーディーに効率良く作業を進めるためには以下の2つの方針を実践する必要がある。

  1. タスクを性質で分解して整理する
  2. 作業環境を切り替える手間を減らす

「タスクを性質で分解して整理する」ことで情報を構造化し、グルーピングして分かりやすくできる。これは物事をうまく整理するのに役立つ考え方だ。

また「作業環境を切り替える手間を減らす」とは使用する環境やシステム、ソフトウェアツールを変更する際に発生してくる起動や設定などの切り替えコストを極力減らそうというもので、効率改善につながるものだ。

品質チェックでもこの2つの考え方がポイントとなる。また複数人で作業する際もこの考えを生かして上手に分担し、進行していきたい。

たとえば1ページを一通りチェックする作業は複数のタスクの集まりだ。これをある程度分類すると以下のようになる。

  • ソースコードにエラーやミスがないかをチェック
  • ハイパーリンクの遷移先が間違っていないかチェック
  • OSおよびブラウザ別で見た目や動きをチェック
    デスクトップPCの場合:WindowsならGoogle Chrome、Microsoft Edgeなど4種類のブラウザ、MacならChromeとSafariの2種類のブラウザで行う
    スマートフォンなどモバイルデバイスの場合:iPhoneとAndroidの実機で行う
  • 画面ロード時やマウスオーバー時の挙動、あるいはスマートフォンでタップ操作などが必要となるインタラクティブな機能の動作チェック
  • 文章に表記ゆれや誤字脱字がないかを表記統一シートを指針にして目を通し、文字検索などでもチェック

これらのタスクをすべて通して行うと、都度検証端末やブラウザを変更する必要が出てくる。ツールや環境を切り替えるために手を動かす必要があり、そのたびに思考も切り替えなければならず非効率に感じる。

今回の納品前チェックでは作業環境を切り替える手間の軽減を意識し、以下のようにタスクを切り分けて作業を実施した。

  • 1人が単一のOS・ブラウザでソースコードと見た目をチェックする
  • もう1人は他すべての検査対象となるOS・ブラウザや端末で見た目だけをチェックする

このように環境やツールの切り替えを極力減らし、同時に思考の切り替えも減らすことでスムーズにチェックができるようになる。各々が実際に行う作業の絶対量は変わらないが、手を動かす量と頭を切り替える機会が少なくなり、同じような作業をルーティン化することで明らかにチェックスピードが速くなる。

「切り替えに時間を食われる」というのは実際に作業をする人でないと見えにくい部分だ。ブラウザチェック、表記チェックに限らずこうした盲点になりがちなところで、余計な作業時間がかかってしまうことは日々の業務の中にたくさん潜んでいるはずだ。

こうした点は工夫次第で簡単に解決できることも多い。生産性向上を意識しながら、非効率だと感じる部分を見つけたら何らかの対策を打つよう心がけておきたい。