web制作において、「前工程の指示通りに制作されているか」という確認は適切ではないように思う。
一般的な確認作業では、正解通りにできているかを見る。しかし正解がないweb制作では、ユーザーにとって適切なのか?、を公開間際まで考え続けるべきだ。
例えば、原稿素材を反映してページを作成する。デザイナーやエンジニアはその原稿に沿ってにデザインやHTMLへテキストを反映し、ディレクターは一言一句、原稿素材の通りに反映されているのか確認する。その後、クライアントにも確認の依頼をしてOKをもらう。
web制作のフローとしては一見、問題なく進んでいるように見える。しかし、この流れではブラッシュアップする機会を失っている。元の原稿素材の品質が十分ではない可能性もある。そうなると、上記の対応は良い対応とは言えなくなる。
場合によっては、前工程でクライアントと合意した内容であったとしても、後工程の中で適切ではないと考えられたのならば内容の変更をクライアントに提案するべきである。
web制作は、印刷物などと比較すると後からでも修正しやすいのが良いところと言える。その利点を生かして、全工程でブラッシュアップする意識を持って対応するのが望ましい。