顧客や社内でのコミュニケーションにおいて、ディレクターには毎日大量のメッセージが届き、都度判断しながら振り分けていく。
自分がボールを持つ時間が長くなると、その分、誰かの意思決定や作業を止めてしまうことになり、「返信が来ないな…」と誰かを不安にさせてしまう。
そんなこともあり、一般的にも「ボールはすぐに打ち返すべし」という教えが存在する。
この教えは基本的には正しいと思うが、一方で早く返事をすることに意識が行き過ぎてしまい、ただボールを打ち返すだけで仕事をした気になっていないか?は、常に注意したい。
例えば相手からのメッセージに提案や選択肢があった場合、それが必ずしも正しいとは限らず、考えなしに「Aでいきましょう」と即返信するのは危険だ。
後々になって「やっぱりAはなしで」となった場合、そこで誰かの作業がストップするリスクがあるし、Aで進んだとしても「正直、Aじゃなかったな…」と後悔するリスクもある。
そうならないためにも、提案や選択肢が提示された場合には時間をとって、より良いアイデアはないかを考えるべきだろう。
スピード感は重要だが「プロジェクトのゴールは何か?」を念頭において、必要な時間はかける。その上で、ベストな回答を生み出すのが理想だ。