未経験中途でベイジに入社した新米デザイナーが7ヶ月で悩んだこと・学んだこと

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デザイナー 板垣 琴音

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私がベイジに入社したのは、新型コロナウイルスが蔓延してちょうど1年経ったコロナ禍、真っ只中の2021年4月。

前職である飲食業界からまったくの畑違いであるウェブ制作会社のデザイナーになった私が、入社してからの7ヶ月間で悩んだこと、そして学んだことを書き留めたいと思う。

1.自分の意見を持つ

デザイナーとして入社して1番のハードルは、自分の意見を述べることだった。

枌谷さんや先輩デザイナーから「自分ではどっちがいいと思ってる?」と言われたとき、自分の意見に自信がなかったので、スムーズに返事ができなかった。枌谷さんや先輩デザイナーと逆を選んでしまったら恥ずかしいという思いがあったからだ。

そんな悩みが和らいだのは次のようなアドバイスをいただいたから。

「ビジュアルデザインの相談をする時には自分の意見を述べることで、意思決定する癖を身につける。そうすることで意思決定が早い=仕事が早い人になれる」
「不安に思うのが正常で、どんなデザイナーでも悩む。フィードバック=否定ではなく、新たな視点を増やせるチャンス」
これらを聞いてから正解か不正解かで判断しようとしなくなった。

今でも見当違いなこと言ってしまったら恥ずかしいなと思うこともあるが、それ以上に新たな視点を教えていただくことが楽しく学びになっている。

なお自分の意見を述べるときは、主観になりすぎないように以下のことに気をつけている。

  • メリットとデメリットの両方の視点を持つ
    自分の意見を考えなしに採用すると、いい面ばかりが見えて、自分の好みにも偏ってしまう。デザイナーよがりや主観で判断しないようデメリットも考えることが、ユーザーの使いやすさに繋がっていく。ベイジの行動指針にもある「プロフェッショナルは、ユーザ志向である」を体現していきたい。
  • 色んな人の物の考え方や意見の意図をきく
    もし人の意見に納得できなくても、自分と違うから終わりではなく、自分の感覚とすり合わせていく。経験不足は一晩で身につく物ではないが、経験者の言葉を知ることで、磨く、精度を上げる。本を読むのも◎


2.相手の時間を無駄にしない質問力

次に悩んだのが質問の仕方。

入社して最初の3ヶ月は毎日朝と夕に、メンターと1on1をしてもらっていたので、質問ができなくて業務が進まないということはなかった。

しかし4ヶ月が過ぎて、徐々に仕事を任されるようになり、わからないことや疑問に思うことが増え始めると、少しずつ質問するのが下手になってしまった。
リモートワークの影響もあるのだが、質問するタイミングがわからなくなってしまったり、「こんなこと聞いたら迷惑かな…?手間をかけてしまいそう…」などと思ってしまって質問できずに悩んでいた。

そんな悩みを抱えていた私だったが次のことに意識することで、質問することへの苦手さを少しずつ克服できたように思う。

  • 急ぎなのか、急ぎではないのか明確に。急ぎでないなら質問はまとめて行う
    私のフィードバックのために作業を中断させてしまったり1日に何度もドキュメントやXDデータを開く手間を省くため
  • どこを見ればいいのか、ひと目で分かるようにXDを工夫
    埋もれないビビットカラーで「確認お願いします」のコメントを大きく配置することで対象画面をわかりやすくしている
  • チャット、音声チャットなど必要に応じて使い分ける
    リモート環境なので、説明が複雑な時→音声チャット、引用やキャプチャで説明した方が早い時→XD内のコメントなどで使い分け


質問するということは人に時間を使っていただいているので、最小の手間で、多くの学びを得たい。一方で相手の時間を奪わないことは意識しつつも、学びになる疑問やフィードバックへの意図を知りたいときは、遠慮せず質問することで思考や感性の学びに繋げたい。

ベイジでは「仕事において自分をサービスやプロダクトに見立てて自分と接する人の体験がより良くなるように努めること」を「セルフUX」と呼んでいる。

これからもコミュニケーションも整理整頓して時間の使い方の質を上げていきたい。

今回は社内のコミュニケーションの取り方だが、社外のコミュニケーションが発生したら以下の池田さんの日報も意識したいと思っている。
デザイナーとして学んだ相手が理解しやすい説明とは

まとめ

今回は「意見を持つこと」と「質問力」の2点についてだったが、これは社会人として活かせる普遍的なスキルだと思う。

ベイジで働いていると、こういった普遍的なスキルについて日々のフィードバックでヒントを貰えたり、社内勉強会で講義してもらう機会が多い。こんな風に成長の機会があるのは、当たり前ではない。

デザイナーとしてのスキルも、社会人としての普遍的なスキルも身につけ、感謝の気持ちを忘れず成長していきたいと思う。

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