取材は事前準備8割と言うけれど

鈴木はる奈のプロフィール画像
ライター 鈴木はる奈

460 view

よく「取材は準備8割・本番2割」という言葉を聞く。確かに取材対象者についてできる限りの情報を集め、そのうえで取材の段取りをイメージしておくと、当日は少し余裕を持つことができる。

ただ事前に収集した情報で先入観を持ちすぎて話を聞いてしまい、失敗したと感じたことがあった。

過去の発言情報に頼りすぎない

特に気をつけたいのが、本人が過去のインタビューで発言したことを持ち出す時だ。

取材対象者がどのような考えを持っているのか、どんなキャリアを経たのかを知る方法の一つとして、それまで受けてきたインタビュー記事を読むのはよくあることだろう。そこで気になった点があって、今回のテーマにも合っているからと「以前の〇〇でこうお話されていましたが」と話題に組み込んだところ、「私、そんなこと言っていましたっけ?」と首をひねられた経験が数回ある。

実際に発言しているのは間違いないのだが、言った本人は覚えていないケースもある。または本人はそれほど大事なことと思わず話していても、編集者がまとめた結果、その発言が際立ってしまうこともあるだろう。

実際は「事前にここまでよく調べてきてくれましたね」と肯定的に受け止めていただけるのがほとんどだし、そこから会話が広がることも多い。しかし逆に「この人はこういう考え方」と決めつけている印象を与えてしまうこともあるので、話題にする際は注意が必要だと感じた。

一生懸命調べたうえで、内容は脇に置いておく

過去の発言に限らず、事前に調べたことを話題に入れる時は、さりげなく、スパイスとして使うくらいがちょうどいいのではないか、というのが私の実感である。準備をしっかりしているかどうかは、アピールしなくても会話をすれば自然に伝わる。前もってしっかり情報収集は行いつつも、相手の話を聞くときはいったんそれを脇に置いておき、まっさらな気持ちで向き合う。

何より人の考え方は日々更新されるものだ。取材はその場で起こるライブ感を大事にしたい。

ベイジでは絶賛ライター募集中です

現在ベイジではライターを絶賛募集中です。少しでも気になった方はお問い合せください。

詳しくはこちら

カジュアル面談はこちら

関連する日報

    その文章は本当に読まれているのか?

    2,713 view

    白鳥 菜都のプロフィール画像
    白鳥 菜都 ライター
    ベイジの新卒ライター体験記

    667 view

    真鍋 知優のプロフィール画像
    真鍋 知優 ライター
    ライターが書いた50本の日報から、おすすめの日報を10本選んでジャンル別にまとめてみた

    495 view

    五ノ井 一平のプロフィール画像
    五ノ井 一平 ライター
    ベイジのライターになって予想外に身についた3つの力

    755 view

    西岡 紀子のプロフィール画像
    西岡 紀子 ライター
    ベイジの「ライター」はこんな仕事もやっています

    1,169 view

    白鳥 菜都のプロフィール画像
    白鳥 菜都 ライター
上に戻る