「答えにくい質問」をやめるコツ

川名子 紗依のプロフィール画像
デザイナー 川名子 紗依

5,938 view

プロジェクトを進めていく中で、お客さんにヒアリングをする機会は多くある。しかし、質問の質が低いと、得られる情報も曖昧になってしまう。

そこで、事前に質問を考え、ヒアリングに同席予定のベイジ社長・枌谷さんにフィードバックをもらった。そこで次のようなことを学んだ。

良い質問は、質問の意図が見える

質問の質を上げるには、質問の意図が見えるようにすることが大切だという。具体的には、以下の2点をセットにして質問をすると良い。

  1. 質問に答えてもらうことで、どんな情報が欲しいのか(意図)を伝える
  2. 自分が今どんな仮説を持っているのかを伝える

これにより、お客さんも質問の背景を理解した上で答えやすくなる。

今回は今までより質問数を多く用意できたものの、8割が「質問するための質問」になってしまっていた。わかりやすく言うと、以下のような違いだ。

意図が見えない質問 :
この製品を使うユーザーはどの年代がメインですか?

意図が見える質問 :
この製品を使うユーザーはどの年代がメインですか?質問した意図としては、高齢者の層がメインの場合は鮮やかなトーンよりも落ち着いたトーンの方が好まれるのではと思っているためです。

前者だと、聞かれた側は「これを答えて何のためになるのだろう?」と感じるだろう。後者だと、答えた情報を使って制作物を考えてくれそうだという納得感がある。

次回からは意図が見える質問を心がけたい。

意図と仮説が浮かばない時は立ち止まる

一方で、質問の意図と仮説を考えた時に、パッと浮かばないということは、しなくても良い質問である可能性が高い。「こんな質問をして意味があるだろうか」と迷った時は、これを判断軸にすると良いだろう。

あらゆるプロジェクトでお客さんに質問をする機会はある。いずれお客さんから「いい質問ですね」と言ってもらえるよう、質向上を目指したい。

関連する日報

    「忙しいけど大丈夫」と言われたとき、マネージャーは何を見るべきか

    342 view

    野上 恵里のプロフィール画像
    野上 恵里 コンサルタント
    「あの人がいるから頑張れる」は組織の危険信号

    797 view

    西岡 紀子のプロフィール画像
    西岡 紀子 ライター
    なぜ数字報告は、聞くだけで不安になるのか?

    691 view

    奥原美穂子のプロフィール画像
    奥原美穂子 経営企画
    「なんとなく放置」を卒業する4つのステップ

    910 view

    仲野翔也のプロフィール画像
    仲野翔也 営業
    「自信がある」は「実力がある」ではない

    1,601 view

    川道優輝のプロフィール画像
    川道優輝 コンサルタント
上に戻る