マネージャーの仕事は、部下の仕事のレベルを高め、評価と給与を上げること。
他の人の考えは分からないが、私はそう考えている。年初の1on1では自分のミッションをそう伝えたし、アドバイスをしつつも問題定義や解決方法はセルフマネジメント型で自分で考えてもらうようにしている。時には「これやってみて」と具体的な課題を出すこともある。
相手がある程度成熟したビジネスパーソンだからこそ出来たことだと思うが、細かなアクションまでは追わないようにしている。自己管理は重要なスキルであり、自発的に変わる努力なしに成長は難しいと考えるからだ。マネージャー自身の仕事時間を確保するためにも、この方針は重要である。
上記指針の裏には、こんな考えがある。
評価と給与はまともな会社であれば比例関係にあるため、しっかりと高めることを目標にする。しかし、どこに仕事の目的を見出すかは人によって異なる。給与、人間関係、知識欲、評価、名声、やりがいなど、様々である。
マネージャーとして大切なのは、その人の望む評価を与えられるよう出来ることを増やしていき、得られる機会やチャンスを広げていくことである。
相手の嗜好や特徴は、日常的にどれだけやり取りをできていたかで大体把握できる。逆にそれが分からないなら相手の理解不足である。理解できていれば1on1は必要ない。
しかし「リモート」「相手を理解する意欲」「関係性がない」など諸条件が重なると何もできなくなるので、仕組みとして会社が1on1を用意する必要がある。
いろんな考えがあり日々の行動や言動になっているが、つまるところ普遍的に言えるのは相手の成長を性格や特徴に合わせて支援し「あの人すごいよね」という評判が上がるようになってもらい、その人の給与や待遇・得られる機会を増やしていくことがマネージャーのミッションだと思う。
また、現在の会社内で評判が上がるだけではなく、他社に転職した後にも活躍できるようになる、そんな状態を目指すことがベイジで働く人への価値提供になるのではないだろうか。