「発言しやすい環境」は自分で作れる

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ライター 真鍋 知優

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自分の意見に自信が持てない。実際の会話でもテキストコミュニケーションでも意見を主張するのが怖い。

入社して日が浅い人や、社会人経験がそれほどない人は、特にこう感じることが多いのではないだろうか。かく言う私も、自分の意見をうまく主張できないことに長年悩まされてきた。

しかし最近「以前より積極的に発言するようになった」と言われる機会が増え、意見を主張することに前より抵抗を感じなくなっていることに気が付いた。今回はその理由を改めて考えてみようと思う。

まず第一に意見に正解・不正解を求めないようにした。

昔から、「何か意見を述べるときは絶対に正しいことを言わなければ…」と考えることが多かった。

しかし、社内外のミーティングや議論の場を見ていると、案外みんな思ったことをざっくばらんに発言していることに気が付いた。そして、その発言の中には、明確な根拠がある意見と、そうでない感覚的な意見が入り混じっていることも多い。

そこで気づいたのは、ミーティングは必ず正しいことを言わなければいけないわけでもなく、1つの正解を追い求める場でもないということ。意見を発散させてすりあわせていく場なのだから、もっと気楽に発言してよいのだと思えるようになった。

万が一、自分の意見が的外れで指摘を受けたとしても、それを知れたこと自体が今後の参考になりプラスに働くだろう。

とは言え、どうしても不安を感じるときは、発言する前に「認識に違いがあれば指摘してほしいのですが」などと付け足すと、心理的ハードルが下がるのでおすすめだ。

第二に、自分の特性を理解して周りにも知ってもらうことを意識した。

テキストベースの方がよい人、実際に喋った方がよい人、適切なコミュニケーションの方法は人によって異なる。私の場合、実際に喋った方が圧倒的に意見を伝えやすいと感じている。

なので、周りにも自分の特性をそれとなく伝え、以前はテキストベースで相談していたことも、実際に会話しながらすり合わせる機会を増やしてもらった。その結果、細かなニュアンスも伝わりやすくなり、作業が進めやすくなったと感じる。

もちろん相手の負荷や効率面も考慮して、テキストと会話のバランスは意識しないといけない。ただ、自分の意見をストレスなく伝えられる今のスタイルを、できるかぎり続けていけたらと思う。

自己主張に対する苦手意識を克服するには、場数を踏んで経験を重ねることが一番、という考えもある。ただ、今回のように考え方を変えてみることや自分の特性を周りに知ってもらうことが、苦手克服の近道になるかもしれない。

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