ボキャブラ貧乏から脱出したい

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ライター 真鍋 知優

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最近、自分の文章が単調になっている気がしてならない。

ライターという職業柄、普段から文章を書く機会が多いのだが、自分のボキャブラリーの少なさにもどかしさを感じることが増えた。1つの文章の中で、同じ言い回し・表現を使いまわしがちで、人・モノの魅力が十分に伝わっていない気がする。

「人を引き付ける文章には、どのような特長があるのだろうか?」

そんな観点で、勉強がてら色々な文章を見ていくうちに、あることに気が付いた。面白いと感じる文章は、筆者自身が1つの言葉を深ぼった跡がみられるということ、言い換えると言葉を「ひとひねりする努力」が感じられる、ということだ。

たとえば、「おいしい」という単語1つとっても、そこに含まれる意味合いはさまざまであるし、言い換え表現も以下のように多岐に渡る。

「おいしい」の言い換え表現

  • 絶品
  • 妙味
  • 格別な味
  • 至高の味
  • 極上の味
  • たまらない味

言い換え表現以外にも、「たとえ」や「動作表現」を取り入れると、さらに読者の想像力を搔き立てる文章になる。

例文:
あなたの作ったオムライスはとてもおいしい。

【たとえを使った表現】
あなたのオムライスは、まるで銀座にある高級レストランのメインディッシュのように格別な味がする。

【動作を入れた表現】
あなたのオムライスは、一口食べるだけでいてもたってもいられず走り出しそうなほどに絶品だ。

このような要領で、単語1つ1つを深掘りするのはかなり骨の折れる作業だ。しかしそれと同時に、いくらでも工夫のしがいがある日本語に奥深さを感じる。

結局のところ、文章のクオリティはこの面倒なひと手間にかかっているのだと思う。ボキャブラ貧乏を脱出するために、「言葉をひとひねりする姿勢」を身に着けていきたい。

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