開発現場で活きる共通言語

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エンジニア 菅野 黎樹

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アプリ案件に入ってから共通言語の大事さを強く実感している。ウェブサイト案件だとあまり経験しなかったが、大規模システム開発だと、ある事柄に対しての認識をすり合わせるのも一苦労というシーンがそれなりにある。

抽象的な概念をどう伝えるか

開発をしている中で、デザインやコードをパッと見せて「ここがこう!」みたいな感じでサクッと認識合わせをすることができないものも多い。そういった場合にお互いの共通言語があると、コミュニケーションがグッと楽になる。

例えば、こんな風に話せると便利だ。

  • 「これってアトミックデザインでいう〜みたいなイメージで合っています?」
  • 「コンテナプレゼンテーションパターンで言う〜」
  • 「git-flowの〜の部分だけ採用して、あとは〜みたいな感じで」

こういった共通言語を使うと、認識を素早く、しかも精度高くすり合わせることができる。

開発の勉強を始めた数年前、アトミックデザイン等を学んでいても「こんな概念学ばなくても、普通にこういう粒度でUIを認識しているし、なんのためにこんなまどろこしっく体系化しているんだろう」と、この概念の存在意義を理解できなかった。他のデザインパターン等についても同様だったが、ここにきてようやくその意義を実感を伴って理解できた。

社内外での共通言語の威力

ベイジでは社内で開発が完結することが多いため、これまでチームとしてこういった共通言語の習得を特に推奨してこなかった。しかし、ウェブサイト案件でも他社の開発チームと協働するものもあり、そうした場面でも共通言語の重要性を痛感した。共通言語を使えると円滑にコミュニケーションが取れる一方で、それを知らないとミーティングさえスムーズに進められないこともある。

全員で共通言語を身につける意義

共通言語は社内でのコミュニケーションでも威力を発揮する。

デザインパターン的な話や、開発における〜層みたいな話は、コンサルタントさん、ディレクターさん、デザイナーさんにもインストールしておいていただけると、スコープの話やデザイン作成時の認識合わせ等のシーンでかなり威力を発揮するのではないかと感じている。

共通言語を持つことで、チーム全体のコミュニケーションがスムーズになり、よりプロジェクトの成功に繋がっていくだろう。一緒に学び、成長していけたら素晴らしいと思う。

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