業務システムの「使いやすさ」は相手への理解から生まれる

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コンサルタント 川村 将人

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2020年10月からベイジに中途入社し、以前では経験出来なかった案件規模や新しい業務習慣に順応しようと、修行の日々を送っている。

ある程度の社会人年数を経て仕事を覚えると、小綺麗にまとめるというか、形を整えてお茶を濁すようなスキルも身についてくる気がする。

例えば議事録や調べ物一つとってもそうで、経験を重ねればなんとなく成果物のアタリがつくようになるから、そこに向かってコスパ良く進めていける。

しかし、最近業務システム系の案件を進めていて、こういうコスパを重視することの弊害を感じている。

業務システムは「どんな業務に使われるのか」「どういう風に使われるのか」「誰が使うのか」など、業務背景ありきで画面構成やデザインの方向性を決める。なので通常のWebサイトで培った知識を活かせない時もある。

何が正しい形かも顧客・業務によって異なるので、なぜこのUIのパーツが適切か、なぜこんなに似て非なる画面が混在するのか…要望を理解するだけでもなかなか困難な場合もある。

昔は、きれいな画面構造と整合性のあるデザインを当てはめていけば、自動的に使いやすいシステムに近づいていくと考えていた。最近はそうは思わない。

きれいでなくても、よく使う項目だけ厳選して配置されていれば、それで問題はない。「うわっ…」と思うような旧システムの見た目も、よくよく見てみると案外業務にフィットしていて、実際は使いやすかったりする。

そのため、まずは業務背景を理解した状態でないと、デザインの良し悪しを判断する軸がなかなか定まらない。また、その軸となるものが言語化されていることはほぼなく、あったとしても、大体は膨大で見づらいドキュメント群の中にある。

業務背景の理解はかなりカロリーがかかる領域だ。手を抜こうと思えばできなくもない。

だが、こういう部分から提案の質が決まってくると思うし、何より顧客と会話する時に根拠として提示することができれば、向こうも安心感を持ってくれるはずだ。

まだ入社して時間も経っておらず、自分の中での品質基準を上げていっている段階でもあるので、短期的なコスパは考えず真摯に取り組んでいこうと思う。

 

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