パパになった私が子育てと仕事の両立で心がけている4つのこと

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コンサルタント 川村 将人

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ベイジにディレクターとして入社した私は、入社して3カ月後に3ヶ月間の育休を取得しました。早いもので、当時生まれた双子の男の子はもうすぐ1歳になります。

初めて経験した新生児期の育児はとにかく大変で、家のことに専念できる環境であっても満足に睡眠も取れず疲弊していた時期がありました。身をもって世の親たちの偉大さを思い知りました。

(当時大変すぎて書いちゃったnoteがこちらです)

そんな私も現在は育児休業前に参加していたプロジェクトに復帰し、メインディレクターとして日々稼働しています。

もちろん、子育ての方もまだまだ気が抜けず、働き方は基本フルリモートで毎日18時~20時は育児のために途中抜け。子どもが病気になったらお休みをいただくし、保育園から呼び出しがあればすぐに迎えに行きます。頻繁に業務を中断しながら仕事をする働き方は、これまでのベイジには見られないスタイルでした。

そこで今回は、私が育児と仕事を両立させるために仕事面で気を付けているポイントを4点シェアさせていただきます。

1.自分の状況や働き方を周知する

頻繁に業務を中断しながら働くとは、一日の中で現場に対応できない時間が増えるということでもあります。一緒に働いているプロジェクトメンバーからすると急に連絡が途絶えてしまい、不安に思ったり相談・連絡ができなくて困ったりする場面も必ず出てくるでしょう。メンバーにそういった負担をかけないためには、自分がどんな働き方をしているのか明確にして伝えておくことが大切です。

加えてベイジはリモートワークになってから人口爆発気味で、私も比較的新しいメンバーですが、気がつけば自分以上に社歴が短い社員が10人以在籍する状態になっていました。自分から言い出さない限り、新しく入社した方は私が育休から復帰し現在も子育て中の社員だということを知らずに働くことになります。

しつこいかな?みんなの気に障らないかな?と心配したりせず、育休から復帰した社員であること、育児しながら働いていることは、チャットなど人の目に触れるところで折りに触れリマインドしていくのが良いと思っています。周りに気を遣わせて理解を得るのではなく、自己開示とお願いベースで理解を得ていくのが健全なのではないでしょうか。

自分の場合は「育児してるお父さんキャラ」というポジションでいるのが、公私ともに関係者みんな幸せになれるような気がしています。

2.相談や連絡に対して、返信できる見込みの時間を伝える

私のように作業進捗やプロジェクト全体を見るディレクターの場合、無理をすると自分だけではなく他のプロジェクトメンバーの動きが鈍化してしまうことも問題でした。

復帰当初は、育児と仕事を同時にしようと欲張ってみたこともありますが、個人的には無謀
だと感じてすぐに考えを改めました。子どもに離乳食をあげたりお風呂に入れている間は、連絡が来てももちろん確認できないし、子供を抱っこしながら片手間でスマートフォンからデザインチェックをして正確にフィードバックを返す…というのは今の自分には現実感がありませんでした。できないことをやろうとするのは危険です。

私が育児で抜ける18時~20時は一日の進捗報告やプロジェクトに対する質問・回答など、みんなが一番活性化する時間帯。成果物チェックやディレクションの要望に対して「大丈夫です、連絡返せます」というスタンスでいると、相手に期待させてしまうし、それに応えようとして自分も疲れてしまいます。

なので現在は、業務状況と返信できる見込みの時間を可能な限り伝えて、現場の人のストレスにならないように心がけています。毎日夕方頃には「成果物ありがとうございます、明日確認します!」を連呼しています…!

ここをうまく調整できれば、頻繁に育児で抜ける働き方でもお互いスムーズに働けるのではないでしょうか。

3.口頭で話しあったことはテキスト化し相手と共有する

育児から仕事、仕事から育児と全く別の作業を交互に行っていると、モードを切り替えるのに時間もパワーも必要になります。作業状態をできるだけ早く整えたとしても、最初から集中して波に乗ることはできません。

そこで、せめてプロジェクトの状況や他のメンバーとの会話内容、抜ける直前の作業を思い出せるように、仕事での出来事はできるだけ文字で残しておくようにしています。

リモートワーク中のベイジでコミュニケーションの基本になるのは、チャットと音声通話アプリのdiscordです。私はdiscordで認識の摺り合わせや細かい部分の確認などを済ませることが多いので、口頭で話したことは雑なメモでも良いのでテキストにして残し、相手とも共有します。こうすることで、育児抜けのために中断した作業があっても相手になんと伝えたのか正確に把握できます。

これは育児しながら仕事をするポイントというよりも、リモートワークにおいて基本的なことかもしれませんが、徹底しておくと業務中に抜けても戻ったあとがスムーズになるのでおすすめです。

4.仕事に全振りできる日もつくる

フルリモートで育児に取り組むことの難しさには、ずっと家にいる閉塞感をなかなか解消できないこと、育児をする自分と仕事をする自分の切り替えが曖昧になることなども挙げられます。

なので今後は、週一くらいから夫婦で交互に出社日を作る、ハイブリッドワーク的な働き方に移行したいと思っています。育児を忘れて仕事に集中したり、メンバーと対面でコミュニケーションをとれる日を定期的に作ったほうが、二人とも健康的に過ごせるのではないかという考えです。

自分が出社した時は全力で仕事をする、そして仕事に全振りできる日を作るために普段は二人で育児を分担し、どちらかが出社しても一人で自走できるようにしておく。このように夫婦で補いながら、生活面でも仕事面でもお互いが納得できる体制大切だと思います。

おわりに

ベイジは20代が多く所属する、平均年齢が若い会社です。それぞれのライフステージから考えてみても、出産・育児を迎える社員は今後増えていくのではないかと思います。自分はその先行ケースとして、育児と両立できる働き方を開拓していけるといいな、と最近感じています。

育児に限らず、介護でも病気でも、思うように仕事できない時間が増えると焦ってしまうのは当然です。しかし、「みんなと同じように頑張ろう」「辛い面や大変な姿は隠して見せないようにしよう」という方向に努力してしまうと、今後の子育て社員たちも同じように葛藤しながら育児と仕事に追われることになります。

自分の働きやすい働き方を確立するのは自分のためではありますが、それが後になって他の人の役にたつこともある。「それ、やっていいんだ」と思われるような前例を作ったり、働き方のコツを自分なりにまとめたりして、自分より若い社員も育児と仕事を両立できるようにしていければ良いと思います。

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