理想のチームはなんのスポーツ?

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経営企画 奥原美穂子

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チーム内では連携のあり方や能力開発について話す場面がある。
ただ、ずっと感じていた違和感がある。各メンバーが頭の中に描いている「チーム像」がバラバラなのではないか、という疑念だ。

チームの定例会議には、メンバーが議論したいテーマを持ち寄る時間がある。
そこで、こんな問いを投げかけてみた。

「今のチームをスポーツにたとえると何か?理想のチームはなんのスポーツか?」

連携だ能力開発だと議論する前に、そもそもどんなチームを目指しているのかが揃っていないと思ったからである。

実際、チーム像がバラバラのままでは、

  • どんなチームを目指すのか
  • 誰が、どんな役割を担うのか
  • どんなトレーニング(=能力開発)をするべきか

といった議論は、どうしても噛み合わなくなる。

なぜ「スピードスケート」と「サッカー」なのか

私自身の回答は、現状が「スピードスケート」で、理想が「サッカー」だった。

スピードスケートは、個人でも団体でも“とにかく速く滑る”競技だ。一度リズムを崩したり転倒したりすると挽回が難しく、常にタイムとの戦いになる。

今のチームにも、そうした側面があると感じている。今のチームはまさにこの状態だと思う。それぞれが自分のレーンで全力を出し続け、止まることが許されないような働き方をしている。

一方で、理想として挙げたのがサッカーだ。

しかし理想として挙げたのはサッカーだ。サッカーでは監督がピッチに入れず、その場で判断し状況を変えるのは選手たち自身である。たとえばセンターバックの選手でも「守備だけします」とはならない。点が取れそうなら取りに行くし、守りが手薄なら後ろから前線まで全力で走ってカバーする。目的のために時間内でできる限りを尽くし、ハーフタイムの15分でしっかり振り返り、後半にすぐ改善していく。

つまり「役割はあるが、状況に応じて越境しながらチームで最適解を取りにいく働き方」である。
これが私の理想とするチームの在り方だ。

理想像を言語化すると、何が変わるか

チームの理想像をスポーツにたとえて言語化してみると、ただ、この理想像を言語化してみると、普段の議論では出てこない視点や価値観が見えてくる。「連携をよくしよう」「役割を明確にしよう」といった言葉は同じでも、頭の中に描いているチーム像が違えば、目指す方向もズレていく。

スポーツというわかりやすいフレームを借りることで、「自分たちはどう動くチームでありたいのか」が輪郭を持ちはじめるのである。実際、この問いかけをした後のチーム議論は、明らかに前提が揃い、会話が変わった。

あなたのチームは、何のスポーツですか?

もちろん、この問いに正解はない。しかし、チームの中で一度この話をしてみるだけで、議論の土台が固まり、建設的な方向に向かいやすくなる。

あなたのチームは、何のスポーツだろうか?その答えを持ち寄るところから、チームは少しずつ前に進みはじめると思う。

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