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効果的なブログへの集客方法とは?はてブ、Fb、Tw、Gunosy、Googleからの訪問を比較してみた。

2013年に公開してヒットした、当ブログ内の10本の記事を元に、はてブ、Facebook、Twitter、Gunosy、Google(検索)からの訪問状況を分析してみました。対象としたのは、はてブで50以上、もしくはFacebookで300以上シェアされた記事です。

以下の表は、シェアボタンに表示されているシェア数と、Google Analyticsでの昨年1年間の遷移元別の訪問数、さらに訪問数をシェア数で割って倍率を算出したものです。

比較表

「一番集客力があるのは?」という素朴な疑問への回答は、Googleということになります。集計しているのはGoogleだけですが、実際には同じエンジンを使うYahoo!Japanからの訪問も加わってくるので、その影響力は数字で見る以上です。

目に付く機会が多いことから、ついはてブやTwitter、Facebookの方が集客できそうな印象を抱きがちですが、ソーシャル時代においても、Googleの影響力はいまだ絶大です。

では、ブログへの集客はGoogleを中心に行うべきか、というと単純にそうではありません。サービスによって訪問の特性が異なるため、どれか一つに絞るより、それぞれの特性を生かして拡散の流れを作り上げた方がよいというのが、ログ解析からうかがえます。

以下では、各サービスからの訪問の傾向をさらに詳細に分析し、役割を整理してみました。(最後にまとめを載せています。お急ぎの方はこちらをどうぞ)

Facebook

Facebookは、はてブやGunosyほどの爆発力はないものの、大きな当たり外れもありません。結果的に、年間を通して、Googleに次ぐ訪問数がありました。

また、少し時間がたっても、小規模な拡散を起こす可能性があるのも、Facebookの特徴です。以下は『Webの仕事をするなら最低限知っておくべき戦略フレームワーク×10』におけるFacebookからの訪問の推移です。

Facebookの訪問の状況

2/27の公開直後以外にも、いくつかの小さな山があります。公開約2週間後の3/10には初日を越えるほどの訪問も発生しています。

しかし、集客という視点でもっとも注目すべきは、Facebookが、最初に記事を投下するのに絶好の場所である、ということでしょう。

これは、他のSNSと違い、リアルな人間関係も反映されるため、記事の質に関わらず比較的いいね!を獲得しやすいために起こります。

はてブやTwitterでは拡散しないのに、Facebookだけはシェア数や訪問数が伸びることも多々あります。悪くいえば、人間関係にモノを言わせた集客ができるのが、Facebookの特徴です。そして、この特徴ゆえに、最初に火をつける導火線として活用できるのです。

先ほどの『戦略フレームワーク~』の例でも、投稿初日の訪問が511しかありませんが、2日目に2,601と急増しています。1日目は主にFacebook内のフレンド内で徐々に拡散しています。導火線に火がついている状態です、そこから他のSNSにも火がつき、2日目の本格的なブレイクに繋がっています。

集客のキッカケとして重要な役割を持つFacebookですが、このように活用するためには、ある程度のフレンド数と、Facebook内での関係構築が必要になります。

はてなブックマーク

はてなブックマークは、長期的に見ると、特別多くの訪問を集めているわけではありません。しかし、記事が大量にシェアされ、集客できるかは、はてブでどれだけブックマークされ、ホットエントリー入りするか、にかかっています。Facebookが導火線だとすれば、はてブは爆弾そのものです。

最初にはてブに登録されて、その後、早い段階で3つ以上ブックマークされると、各カテゴリの新着に表示されるようになります。ここからはタイトルと記事内容の勝負になります。ニーズのある記事であれば、一気にブックマークが進み、ホットエントリー入りし、猛烈な勢いで訪問が伸びていきます。

また、はてブで拡がると、その影響を受けてTwitterにも飛び火し、Twitterでの拡散が始まります。これは、はてブの人気記事のBotや、はてブコメントとTwitterを連携させているユーザが多いために生まれる現象です。

当然、はてブでの拡散から、再びFacebook内でも拡散が始まり、訪問が増えていきます。

はてブの集客の特性としては、最初の1~2日で完全に効果を失う点です。以下は『フリーランスから会社組織に変えて感じた8つのこと』における、はてブからの訪問数の推移です。

はてブの訪問の状況

訪問は1~2日で急速に収束することが分かります。その後の訪問はほとんどありません。爆発は1回限りで、Facebookのように、記事を公開したタイミングとずれて小爆発することはありません。

そのため、記事が新着入りしてから1~2日で、勝負は決します。また、このような訪問特性のため、年間を通じて集計すると、他のサービスよりも不利な結果になります。

ただし、一瞬の爆発力、他サービスへの拡散力は相当なもので、はてブを超える力を持つサービスは、残念ながらまだ存在しません。私のブログでの集客を考える上でも、はてブの存在なく考えることはできません。

それゆえに、はてブ受けしやすいブログタイトルのつけ方、テーマ選定というのは、非常に重要になってきます。

Twitter

Twitterは、フォロー関係が存在するSNSであるため、訪問の大きな傾向としてはFacebookに似ています。記事公開のタイミングとずれて、小爆発を起こす傾向も同じです。しかし当然ながら、Facebookとは異なる特性も見受けられます。

まず、Facebookのような初期段階の拡散にはあまり向いていません。私はTwitterのフォロアーは800人くらいで、Facebookの500人弱よりも多いのですが、Twitter起点とした初期段階の拡散はほとんど経験したことがありません。

これは、タイムラインが一瞬で流れてしまう、Facebookほどフォロー関係が濃密ではない、いいね!に比べてRTの方がハードルが高い、140文字の制約の中で、URLを載せつつ魅力的なコピーを書くのが難しい、などのTwitterの特徴によるものでしょう。

ただし、これはあくまで初期段階においてです。はてブでホットエントリー入りしたり、Gunosyに掲載されたりすると、Twitterでの拡散も始まりますが、本格的に拡散した後は、Twitterの方が爆発力が大きい印象があります。

これは、最初の表で、訪問数/シェア数の倍率が、はてブが3.44、Facebookが3.13なのに対して、Twitterが5.50もあることにも現れています。

これは、本格的な拡散が始まった後では、大量のフォロアーを抱える影響力の強いアカウントやBotなどに記事を拾われる機会が増えるためと考えられます。フレンドの上限が5,000人で、知り合いであることを前提にしているFacebookでは、Twitterの不特定多数の人を巻き込む力には適わないということでしょう。

以下は『最近のWebデザイン界隈におけるフラットデザインブームってなんか間違ってませんか?』のTwitterからの訪問数の推移です。

Twitterの訪問の状況

この記事は、公開当初の私のつぶやきだけでは、50訪問ほどがやっとでした。しかし、2週間後に突然Twitterで拡散が始まりました。フォロアーを大量に抱える影響力の大きいユーザが記事を取り上げたことがキッカケです。

このように、フォロアーを大量に抱えるユーザに取り上げてもらうか、自分自身がフォロアーを大量に抱えれば、Twitterを起点にした集客を行うことはできるでしょう。

ただし、現実問題として、フォロアーを大量に抱えるユーザに取り上げてもらえることを目的に記事を書くのは難しいです。また、有名人でもない限り、自分自身で中身のあるフォロアーを大量に生み出すのも至難の技でしょう。

そのため私は、Twitter対策というのは特に意識しておらず、Facebookやはてブ、Gunosyの影響をうけて、Twitter上で自然に拡散していくのに任せるのが良いと考えています。

Gunosy

Gunosyは若いサービスということもあり、年間の訪問数の総計は、他のサービスほどではありませんでした。ただし、昨年後半に向かって急速に集客力が伸びてる印象があります。

例えば、9月に公開した『Web制作会社の採用担当として、応募者にお願いしたい4つのこと』、11月に公開した『デザインに立体表現を取り入れるときのセオリー×6』では、Gunosyからの訪問が、他を圧倒しています。

以下はその『デザインに立体表現を取り入れるときのセオリー×6』における、Gunosyの訪問の推移です。

Gunosyの訪問の状況

Gunosyの訪問の推移の特徴は、はてブと似ています。爆発力がすごいが、一度しか爆発しません。はてブと同じく、1~2日で訪問のピークは過ぎ去り、その後の小爆破はほとんど起こりません。Gunosyに取り上げられると、TwitterやFacebookでシェアされ、さらに訪問が伸びる特性も同じです。

ただ、はてブとの違いは、ご存知とは思いますが、公開から1日遅れて拡散が始まる点です。これははてブの効力が失われたころにGunosyの拡散が始まるため、Gunosyがなかった頃に比べて、より訪問が集まりやすい状況を生み出しています。

もうひとつはてブとの違いをあげると、まったく拡散していない記事が、Gunosy主導でいきなり拡散することはない、という点です。Gunosyに掲載されるかどうかは、その前日に、はてブおよびTwitterでどのくらいシェアされたかに依存します。(なんとなく、はてブで20以上、Twitterで20以上シェアされると、Gunosyに掲載されやすい気がします)

つまり、Gunosyに取り上げられる時点で、拡散が始まっていることがほとんどです。このため、Gunosyは導火線でも、メインの爆弾でもなく、爆発をさらに大きくするための燃料と捕らえたほうがいいでしょう。

ちなみに、『ワンランク上のHTMLコーディングを行うための18のポイント』は、初日ではてブ300以上、Twitterでも300近くシェアされていたはずなのですが、なぜかGunosyで配信されませんでした。このあたりのアルゴリズムは謎を残すところであり、我々が意図して掲載を狙いにくくなっている点でもあります。

こういったGunosyの特性のため、Gunosy向けの特別な対策というのは不要で、はてブやTwitterで自然に拡散される中で生まれるオマケとして考えています。

Google

年間通じてもっとも集客力があったのがGoogleでしたが、他のSNSなどとの明らかな違いは、大きな爆発が起こらないことです。あくまで、細く、長く訪問を集めていきます。なので必然的に、集計期間が短くなる後半の記事ほど、Googleの影響は数字上、少なくなってきますが、当然ながらその効果は翌年以降も続きます。

以下は、参照元別に、この1年間のすべての記事の訪問数を比較してみたものです。

Googleの訪問の状況

上位15位のうち、2位、4位、5位、8位、9位、14位が、Googleからの流入で、しかも2012年以前の記事です。特に2位は、2年以上前の記事です。これを見ても、やはりGoogle対策というのは、ブログ運営上の最重要課題と認識させられます。

そのGoogleをうまく活用するには、利用頻度の高いキーワードにフォーカスした記事をアップする必要があるという点です。

例えば、冒頭の表にある、同じ5月に公開された『Fireworks開発終了によって、デザイナーが取るべき3つの選択肢』と『イメージスケールを使ってWebサイトの配色を論理的に決める方法』では、Googleからの訪問が3倍近く開きがあります。これは「Fireworks」というキーワードのほうが「イメージスケール」よりも使用頻度の高いキーワードであることが大きな要因です。

おおまかな月間検索数は、Google AdWordsの「キーワードプランナー」で調べることができます。また、Google Trendsで今後の傾向を調べることも可能です。いつも検索キーワードから記事を生み出すのも難しいかもしれませんが、せめて、より検索数の多いキーワードをタイトルに用いるくらいの配慮はしたほうがいいでしょう。

ちなみにですが、Googleのアルゴリズムを考慮するうえで欠かせないのが「良質な外部リンク」です。はてブやTwitterなどで拡散すると、これらAPIを使ったまとめサイトなどへの掲載も開始されるため、自然に外部リンクが増えて、SEO的に有利になるといわれています。

もちろんこれらのサイトはやがて「良質ではない外部リンク」としてその効力を失う可能性もあるのですが、検索にソーシャル上の評価を加味する、という流れは変わっていないため、SEO対策×ソーシャルメディア対策という集客の重要性は、今後もさらに増していくことでしょう。

まとめ

というように、各サービスの特性を生かしたブログの集客方法を整理してみると、以下のような感じです。

  1. Facebookのフレンドを増やし、日ごろからコミュニケーションを取る
  2. ブログは、まずはFacebookに投稿する
  3. はてブでの拡散が最初のハードルなので、はてブで拡散しやすいタイトルのつけ方、テーマ選定をする。(検索するとこのあたりのノウハウはいろいろ出てきます)
  4. Twitter、Gunosyは放置
  5. Googleで長期的に集客するため、できるだけ検索数の多いキーワードをタイトルに含める

当たり前ですが、ブログにおいて、コンテンツの質が一番です。多くの人が魅力を感じるコンテンツをコンスタントに用意できれば、このような集客の知識は特にいらないでしょう。

しかし、いつもそんなコンテンツが用意できるわけではありませんし、拡散しにくいニッチな内容を扱いたいときもあるでしょう。そういうときは、できることはやっておいたほうが、人の目に触れたり、拡散したりする機会も増えていくというものです。

ここで紹介したのは、あくまで当ブログでの例ですが、皆さんのブログ運営のなんらかの参考になれば幸いです。

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