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Sketchが使い物になるかPhotoshopユーザが検証してみた(スライド付)

弊社では数年前にWebのデザインツールをFireworksからPhotoshopにしました。Photoshopには非常に多くの機能が搭載されていながら、一方でWebに最適化されているかというとそうではない側面も多々あります。

そんな中、最近気になっているのが、新たなデザインツールとして徐々に広まりつつあるSketch。海外ではPhotoshop並みに使われているという調査もありします。そこでPhotoshop歴10年(途中3年ほどFireworks)の弊社アートディレクター兼デザイナーの荒砂が、PhotoshopとSketchの機能を比較し、最終的にどう判断すればいいか、スライドにまとめてくれました。

詳細はスライドを見ていただくとして、特に異なっている点だけを表にまとめて比較すると、以下のような感じになります。

PhotoshopとSketchの比較表

○:機能として存在し、優れている
△:機能として存在するが、やや劣っている
×:機能として存在しない、もしくは大きく劣っている

結果として、Sketchは機能を絞り込んでいるため、Photoshopのようになんでもできるツールにはなっていませんが、UIデザインやWebデザインに特化している分、より使いやすく軽量というのが最大の特徴になっています。位置づけとしては、Photoshopに対するかつてのFireworksに近いものを感じました。

複雑な画像編集を必要とせず、書体もOSやWebフォントで用意されているものを呼び出すだけで、画像テキストをほとんど作らないようなアプリケーションのUIデザインでは、非常に重宝するツールであると感じます。

Photoshopの優位性であるテキストや画像の編集機能は、フラットデザインやマテリアルデザインのようなシンプルなデザインが主流になっている今の時代には、使用頻度は低い機能ではないかと思います。そう考えると、ますますSketchが魅力的に見えてきます。

ただ、結果として弊社ではSketchの導入を見送りました。一番の理由は「Windows版が用意されていない」という根本的な問題です。Sketchのメリットを享受するには、少なくともデザイナーとフロントエンドエンジニアはSketchを使う必要があり、そのためにはメインマシンをMacに変えなくてはなりません。

ところが、直クライアント案件が多く顧客から提供される資料はほどんとがWindowsで作られている、作るのはPCサイトがまだまだ多くそのターゲットはほとんどがWindowsユーザである、クロスワークを推奨しておりデザイナーが設計やエクセル仕事やディレクションをするなどの作業が想定されるなど、弊社ではWindows環境であることが不可欠です。それに対し、制作スタッフ全員をMacへ乗り換えさせるほどではないかな、と判断して導入を見送りました。

つまり、Photoshopが劣っている面は確かに多々あるものの、それはそれほど致命的ではなく、他の方法で解消可能である、という結論になったということです。

私としては、もしすでに開発環境がMacに統一されているような会社で、テキストや画像をゴリゴリ編集するような仕事が少ない場合には、制作環境をSketchにしてしまってもいいように思います。

しかし、Windows環境に統一もしくは混在していたり、あるいは画像加工系の仕事が結構多かったりする会社の場合には、無理をしてまでSketchに移行する必要はないかな、と感じました。最終的には、チーム全体の生産性を総合的に考えたうえでの判断でよいでしょう。

ただ、UIデザインの流れを考えるとSketchは非常に魅力的なツールで、Windows版がリリースされるか、別の理由で弊社の制作環境をMacに統一するようなことが将来あった場合には、再びSketchに乗り換えることを検討してみたいと思います。

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