究極の自己啓発本『7つの習慣』を読もう

数年に一度、自分の仕事の仕方やビジネスの考え方に大きな影響を与える本に出会います。そういう本は必ず、最初の1~2章だけで心を持って行かれ、先が読みたくて仕方なくなるのですが、この本もそんな本でした。

著者のコヴィー氏は英「エコノミスト」誌では世界で最も影響力のあるビジネス思想家と評される人で、200年におよぶ「成功」の研究から得たことが本書にまとめられています。世界中の経営者、経済人、著名人、評論家などが絶賛し、amazon.co.jpでは300近くのレビューがありながら平均レート4.5という高評価を維持し続けている名著です。3ページに1回は、心に残る言葉が出てきます。今までの自分の行動に照らし合わせて読んでいると、自分に足りなかった部分が見えてきます。逆に今までの自分の考え方は間違っていなかったんだ、と自信を持てるところもでてきます。

本書では、パラダイム、原則、インサイドアウト、相互依存という全ての基本となる考え方の元に、1.自己責任の原則、2.自己リーダーシップの原則、3.自己管理の原則、4.人間関係におけるリーダーシップの原則、5.感情移入のコミュニケーションの原則、6.創造的な協力の原則、7.バランスのとれた自己再新再生の原則、という7つの原則について、実例を元に、その重要性と必要性をじっくりと解説しています。

ここにあるのは本質論なので、よくあるビジネス本やTIPS本のように、今日から実践してすぐに身に付くようなことはそれほど書いていません。そもそも、ビジネス本ですらなく、人の生き方自体に語りかけてくるような書籍です。そのため、これを仕事にフィードバックし、具体的な自分の日々の考えや行動に移すには、本書を理解して具体化できる応用力と、自分を変えようという意志が必要です。

そういう意味ではハードルはやや高い本なのかもしれませんが、決して難しいことを書いているわけではありません。何度も読み返し、愚直に実践していけば、確実に自分の習慣が変わり、日々のあらゆる仕事や自己啓発が今まで以上に身に付いていくようになります。例えばビジネス本やデザイン本を読んだ時に、『7つの習慣』を読む前と読んだ後では、その捉え方や理解や効果が変わる可能性が高いです。そういう本です。一刻も早く、一通り読んでしまうことをおすすめします。

さらに、コヴィー氏も書いていますが、この本は一度読んで本棚にしまうものではなく、以下のことを行いながら何度も読みかえすタイプの書籍だと思います。

  • 常に自分自身はどうか、周りの人間はどうか、という具体的な人に当てはめる。
  • ただ単に読むだけではなく、この内容を家族や同僚、部下(将来の部下)に教えることを前提に頭の中で整理する。
  • 断片で未整理なものであっても、Twitterやブログなどで文章化する。
  • 本の内容について積極的に話す。人と話すことで、読んだ内容がより強く心に残り、また他人の視点を通すことで、新たな気づきが生まれる。

私も気になった言葉は、今後このブログに書き連ねていこうと思います。