ベイジの日報が顧客から共感を得て、コミュニケーションにも良い影響を与えるということを体験した。先日、あるプロジェクトの打ち合わせが終わったあと、クライアントのご担当者が以前日報サイトで公開した私の日報の話を振ってくれた。
話の内容はユーザー視点のフィードバックに必要な4つのステップという記事についてだった。特に、“ディレクターとしてフィードバックをする際は関係性をフラットにし、たとえ感覚的でも思ったことを伝える”という考え方が、そのご担当者が所属する企業カルチャーとは真逆で「印象に残った」という感想をもらった。
この会話は5分にも満たない軽い雑談ではあったが、私にとって日報への取り組みの効果を肌で感じられる貴重なできごとだった。
また、ベイジの日報サイトはこうした顧客とのコミュニケーションに一役買うだけでなく、対外的にも対内的にもさまざまな効果を持っている。どのような役割が考えられるか以下に整理してみた。
ベイジのように限られたリソースでコンテンツ運営をしている会社では、一つの施策に複数の役割を与え、どのように運用したらより幅広い効果が生まれるのか、と考える視点は大切だ。
たとえサイトで公開されなくても、日報を毎日書くことで得られるメリットはあるだろう。振り返りを行い物事を整理する力や文章力、論理的な思考力など普遍的なスキルが鍛えられる。
対クライアントでいえば、まずはプロジェクト対応の中で信頼を得ることが何より大切だ。その上で日報サイトなどのコンテンツを参照してもらうことで、信頼や親近感といった顧客のロイヤリティが獲得でき、関係が深まっていくものだとも思う。
また、それらを個人のSNSやnoteなどのコンテンツ発信サービスでアウトプットするのも良いだろう。個人のチャネルでも信頼を感じてもらえるような発信をし、結果的に仕事での顧客対応もよりしやすくなる、といった好循環をしっかり構築していきたいと思う。
冒頭に挙げたプロジェクトでは顧客と良い関係が築けており、双方でとても活発な提案や議論ができているように感じる。一つのプロジェクトが終了した時に顧客から十分な信頼が獲得できており、また別の相談や依頼が来るといった良い状況をつくれるような対応を心がけたい。