クライアントワークで得られる2つの恩恵

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コンサルタント 大舘 仁志

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ベイジのプロジェクトは、戦略フェーズ→制作と進んでいく。戦略フェーズでは、ペルソナ、ジャーニー、ユーザーテストなどの定性的なリサーチ、定量的なログ解析、競合分析、ビジネス整理などをして、web戦略と戦術を検討する。

この戦略フェーズのMTGでは、ベイジが一方的に提案するのではなく、調査・提案内容を元にクライアントと議論することに重きを置く。これは非常に貴重な機会だと思っている。その理由は2つあり、「生のマーケティング・セールスを知ることができる」「ある分野の本質的なメソッドを知ることができる」と考えている。

生のマーケティング・セールスを知ることができる

戦略フェーズでweb戦略・戦術を提案するためにはwebサイトの話だけではなく、前提となるビジネス、マーケティング・セールスプロセスを理解する必要がある。そこでは、地味で愚直な取り組み、教科書的な理想論ではないプロセスや運用体制、営業時の顧客の生の声など広い領域へ話が及んでいく。そうすることで、理想論のユーザー行動体験ではなく現実に沿った検討ができる。

例えば、CTAの設計。SaaSを扱うBtoBサイトでは、無料お試し、オンラインデモ、お問い合わせ、資料DL、ホワイトペーパーDL、セミナーなどがCTAに採用される。先に挙げたリサーチを踏まえると、お問い合わせの露出を強化しては?というアイディアが挙がる。しかし、営業のリソースや体制まで考慮すると、結果としてUXを損ね、営業の工数がただ増加する可能性があるため避けた方が良い、という結論に至る、など。さまざまな現場の実態を知ることで、他のプロジェクトでも現実的な改善施策を検討、提案しやすくなる。

ある分野の本質的なメソッドを知ることができる

これが本当に醍醐味と言っても良いだろう。コンサルティングのサービスを提供している企業など、サービスの根幹を成すメソッド、本来顧客へコンサルをする内容を聞くことができる。とあるプロジェクトでは、業界でも先端の理論を丁寧に説明していただき、非常に勉強になることもあった。

そのプロジェクトではクライアントの勧めで、提唱しているメソッドを私自身でも実践している最中である。まだ数日ではあるが、徐々に成果が出る様子を感じている。こうして更にクライアントの理解が深まり、プロジェクトに良い影響を及ぼす。

ベイジに入社して提案型で顧客のビジネスに踏み込んでいけばいくほど、加速度的にノウハウが溜まっていくのを実感する。受託会社ならではの恩恵を生かして、提案力を高めていきたいと思う。

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