新型コロナウイルスの影響でベイジでもリモートワークが本格導入され1ヶ月以上が経った。始まるときはどうなることかと思ったが、よく考えるとエンジニアは、データは基本的にGitに預けているし、愛用のエディタに入っている拡張機能も自宅と同期していて、特殊なソフトも使わないので実際にリモートワークになってもほとんど仕事に支障が出なかった。
一方で生活スタイルは激変した。そんな中で私が感じたリモートワークのメリット・デメリットを紹介する。
やはりリモートワークの1番のメリットは通勤時間がなくなることだ。私の場合、会社に行くときはいくつか手前の駅から運動を兼ねてウォーキングしている。よって、1日2時間半も通勤に費やしていることになる。
当たり前のことだと思って疑いもしなかったが、この通勤がなくなるだけで生活が変わる。朝は出社日と同じ時間に起きれば家事をすることができ、夜も同じ時間に退勤してもすぐ夕食を食べられるので健康的な生活を送ることができる。
また、通勤時間だけでなく休憩時間に目に入った家事をしておくと、普段休日にまわしていた家事が平日で片付き、休日に趣味の時間を多く取れるようにもなった。小さなことだが、これだけで休みの日の満足度が高まる。
「弁当作るなり努力しなさい」という話でもあるのだが、出社するのに比べてリモートワークではランチ代が浮く。会社にいると下北沢という魅力的なお店がたくさんある土地柄、どうしても昼は外食したくなる。結果、1日800~1000円程度のランチ代がかかってしまうのだ。
一方で、リモートワークで自宅にいる場合は前日の夕食の残りやコンビニで買ってきて食べることが多くなり、ほとんどお金を使っていない。(これは私の家が田舎なので近くに飲食店が少ないというのも関係しているのかもしれない)
一方で出社していたからこそできていたことができずに、デメリットに感じてしまうこともある。
これは人によるだろうが、多くの人は仕事をするワークスペースの充実度は職場に勝てないのではないだろうか。ディスプレイさえ2枚あれば快適に仕事できるだろう、と高をくくっていたのだが、実際にやってみると「椅子が硬くて腰が痛くなる」「机が狭くて不便」「照明の明るさが微妙」など本気で集中しようと思うと普段の生活の中で見えなかった不便さというのが目立った。
ワークスペースのこと以外にも、ものの2~3分で終わるような相談をちょっと隣のエンジニアに話すとかができず、その場で解決できないのがもどかしく感じる。こればかりはそういうものだと割り切って慣れるしかないが、ワークスペースに関してはきっとこれからもリモートワークという働き方は続くと思うので、少しずつでも改善していきたい。
何も意識していないと、朝起きてそのまま仕事を始めて、昼食も家の中で済ましてそのまま終業…というふうに一日中家に籠もることになる。これが身体的にも精神的にもあまり良くないようで、夕方になるとなんだかもやもやしてしまう。
出社する日はだいたい1時間程度好きな音楽を聞きながら通勤時に歩いている。きっとこれが良い運動になっていて、気分転換にもなっていたのだろう。
リモートワークになって、朝もいつもと同じ時間に起きてランニングしようと考えたが、上手くいかずに睡眠時間が長くなるだけだった。私のような朝が弱いタイプの人間は昼休憩などを活用して散歩に出かけるなどするしかない。たった15分だけでも外で体を動かすことで午後の生産性は上がるように感じられる。
今もリモートワークが続いているが、やはり会社で仕事をした方が集中力は維持できるし、コミュニケーションの面でいうと、ランチでみんなと話したいし、業務の合間の雑談がなくなってしまうのは寂しい。
新型コロナが落ち着いて出社できるようになっても、リモートワークという働き方は選択肢の1つとして続くだろうが、こういったメリット・デメリットを踏まえると私にはフルではなく、半分リモートワークくらいが合っているように思えた。流行が落ち着いて、出社できる日が一日でも早く来るように願っている。