自己効力感を上げるための取り組み

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エンジニア 金 伯冠

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取り組んでいるプロジェクトやチーム単位でミーティングを開き振り返りすることは一般的だが、自らの行動や思考を振り返る機会は案外少ないと感じた。上司や同僚だけでなく、自分自身を振り返り、進行状況や自らの考え方を評価することはとても重要だと考える。そこで3ヶ月前から、一人でもできる振り返りを毎週金曜日に日報を通じて実践してみた。

しかし、振り返りとは言え、真剣に考えすぎると続けるモチベーションが持たないと感じた。そこで、以下のルールも考えて、習慣としてできるように意識した。

  • 気軽にスタートできる
  • 曖昧だったことを明確にして言語化する
  • 良かった点、悪かった点両方を振り返る
  • 振り返り内容は日報で共有して、他の人も見れるようにする
  • 毎週金曜日仕事が終わった時に、その週の出来事を振り返る

また、漠然とした振り返りよりは、もっと効率的に振り返りを行うために、KPT(Keep, Problem, Try)手法を導入した。具体的には「続けたいこと」「気になった点」「次に挑戦すること」に分けて振り返る。


▼K:keep = 良かったこと
・他の案件とのコミュニケーション機会が、コードレビューを通じて増えた。
・メモの管理方法をPARAメソッドで変えたが、とても管理しやすくなった。
・朝5分ぐらいファイル整理というタスクを入れて、PCのファイルを整理を行ったら、管理しやすくなった。

▼P:problem= 気になった点
・開発に関連するAI学習の情報整理が散らかっているので、それを整理し、ナレッジツリーを作成したい。
・アサインするメンバーへの情報共有内容が明確ではないので、もっと重要なポイントが共有できるようにしたい。

▼T:try = 次回の挑戦
・AI施策
・開発関連の勉強会

毎週金曜日の振り返りの例

この取り組みを続けみたところ、実際にはタスクの効率向上という面では効果を感じなかったものの、マインドの整理や自己肯定感の向上には大きく影響したと考える。特に「良かったこと」を意識することで、より前向きな気持ちに切り替えられた。

普段、自分が行って良かったアクションについて特別に考えたことなく、ネガティブなものを改善することだけ考えることが多い。しかし、良い行動を振り返りで再認識することが、本当は価値ある行為であることに気づく。それが単純に良かったことで終わることでなく、もっといい行動になるきっかけになったり、他でも適用できるという振り返りになり、「悪かったこと」を改善するのと同じくらい重要なことだった。

そして、日報で振り返りを共有することで、チームメンバーからの新しい視点やフィードバックを得られることも増える。例えば「この取り組みいいね」とか「これ自分もよくある」など。これはまた新しいコミュニケーションの機会を生み出し、自らの考えをさらに深める機会になる。

3ヶ月が過ぎた現在も、この振り返り習慣は今後も続けていくつもりだ。何より重要なのは始めることのハードルを下げ、少しずつ形にしていく過程だと感じる。 試行錯誤を重ねながら、より効果的な方法を見つけ出していくことが大事だと考える。 

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