「壁打ち」「相談」はちょっと待って

真鍋 知優のプロフィール画像
ライター 真鍋 知優

1,390 view

仕事でアイデアや次の一手がどうしても思い浮かばないとき、早く誰かに相談して答えが欲しいと思ってしまう。私自身「現状をどうにかしたい」という一心で、「ちょっと相談したいことがあって…」と何も考えずに相談や壁打ちを持ち掛けてしまうことが多い。

相談や壁打ちをするのは悪いことではない。しかし、そこに目的が存在しないと、壁打ち相手もどのような観点で意見を求められているのかわからず、アドバイスしづらいだろう。結果、何も決まらず相手や自分の時間まで無駄になってしまう。

では、どうすれば相談や壁打ちがスムーズに進むのか。あるプロジェクトメンバーから、「相談をする際にセットで伝えるとよいこと」をアドバイスしてもらった。

【セットで伝えるべきこと】

  • 何をゴールとした相談・壁打ちなのか
  • 自分は今どんな課題を抱えているのか
  • その相談や壁打ちが終わった後、どんな状態になりたいのか
  • どんな観点で意見が欲しいのか

もちろん上記を考えるのはとても骨が折れるし、逃げたくもなる。そもそも「そこまで明確になっていたら苦労しないよ…」と思うかもしれない。

しかし、上記すべてに答えを出す必要はなく、それを自分なりに「考える」ことに意味がある。考えているうちに、もしかしたら自分が何につまずいているか発見できるかもしれない。

結局答えがでなくても、「考えてみたが答えがでない状態」を素直に伝えればよい。考えることで、最初の段階よりは悩みの種の解像度が高くなり、相談相手も自分も話しやすくなるだろう。

何かに悩んだりつまずいたりしたとき、人は焦って「うまくいっていない現状」にばかり目を向けがちだ。しかし、「何がうまくいっていないのか」を深掘りすることで、案外解決の糸口が見えたりする。

「急がば回れ」という言葉があるように、早く悩みを解決したいときこそ、一旦立ち止まって考え抜くことが大切なのだと思う。

関連する日報

    新卒で求人広告ライターになってよかった

    390 view

    林崎 優吾のプロフィール画像
    林崎 優吾 ライター
    その「すみません」、ちょっと待った!

    567 view

    吉池千尋のプロフィール画像
    吉池千尋 ライター
    営業活動を支える、生成AIの活用シーン8選

    1,696 view

    仲野翔也のプロフィール画像
    仲野翔也 営業
    「弱みより強みが大事」の危うさ~パワプロ編~

    539 view

    五ノ井 一平のプロフィール画像
    五ノ井 一平 ライター
    ChatGPTを「インタビュアー」として活用する

    1,247 view

    新屋敷 章寛のプロフィール画像
    新屋敷 章寛 デザイナー
上に戻る