採用サイトでは求職者にESと面接のネタを提供すべし

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ライター 林崎 優吾

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採用サイトのコンテンツを作るときには、「ESや面接の元ネタを提供する」という考え方をすることが多い。

ただ求職者の目線で考えよう!と思うより、「ESの志望動機になんて書くかな?」「面接でどんなこと喋るかな?」と考えるほうが想像しやすい上に、解像度も高まるからだ。

実際ベイジで過去に採用サイトのリニューアルを支援した案件でも、ユーザーテストの被験者の方が「ここに書いてあることは面接で話せそう」と発言しながらサイトを閲覧していたケースがあった。

求職者が選考で語る内容は、自分のエピソードを除くと、ほとんどは企業が発信している情報の受け売りである。表に出ていないことについては語りようがないし、企業が大きくアピールしている内容に求職者は興味を持ち、選考ではそれに関することを熱心に語る。

つまり、求職者がESに書く文章を想像したときにペラペラな内容しか書けなさそうなら、その部分は情報量が足りていないのかもしれない。

逆に「これを面接で語られたとしても選考には影響しなさそうだな」と思うなら、その内容を本当に載せるべきか考え直したほうがいい可能性がある。

もちろん選考とはあまり関係ない要素でも、できるだけ情報を多く開示することで接点を増やすのは重要だ。しかし情報の優先順位をつける上では、「選考の時点で何を知っていてほしいか」という基準が意外と頼りになる。

さらにESや面接だけでなく、「内定が出たら家族にどうやって伝えるか」など、選考のフェーズごとの行動で想像していくと、より深く求職者目線のコンテンツが考えられる。

採用サイトに限らず、BtoBのサイトなら「このサイトを見たあと上司にどう説明するか」などと置き換えることもできる。

コンテンツを見たときに相手が「どう感じるか」を考える人は多いと思うが、ぜひ「そのあとにどんな行動を起こすか」まで想像してみてほしい。

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