気軽なアウトプットへの一歩

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エンジニア 金 伯冠

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アウトプットは私たちの業務の中で日常的に行われている。Slackや勉強会を通じて、手がけた案件の学びを他人と共有することは珍しいことではない。ただ、毎回何かを発信するたびに、一つの不安が心に浮かんでしまう。それは「この情報、他の人はすでに知っているんじゃないだろうか?それならわざわざ共有する意味はないのでは?」という疑念だ。

このような考えは一見すると謙遜によるものかもしれない。しかし、それは本当にそうだろうか。実は、自分が他者から無知と見られることへの恐れが潜んでいるのだと考える。誰しも自分が「すでに知られていることを伝える」ということに無意識のうちにリスクを感じてしまう。

アウトプットは受け取る相手だけでなく、発信する自分にとっても多くの意義がある。まず、自分が知っていることを話すことで、その内容の理解がさらに深まることがある。また、他者から既知の情報を再び共有されることで、重要性を再確認することができる。

考え方を変えてみれば、「既に知っているかもしれない」と思っている情報が、他の人にとって新しい発見や視野を広げるきっかけになることも考えられる。自分の知識や経験を過小評価せず、それを他者との対話の中で共有することが、より有益な情報交換の場を生む可能性もある。

また、気軽に実践する方法として、他人の視点での意見を聞いてみる形式で共有する方法がある。「こんな情報があったのですが、便利だったので応用のアイデアとかありそうですか?」と問いかけることで、気軽にアウトプットすることができる。そこから有意義なコミュニケーションの場に発展するケースも多い。

アウトプットする際の疑念や恐れは、自分の中で過度に大きくなっていることがある。その恐れを乗り越え、情報を率直に共有することで、新しい視点や知見を得ることができる。情報が既知であるか、未知であるかにかかわらず、その価値を忘れずに、それを共有することで、私たち全員がさらなる成長を遂げる力となるのだろう。

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