「褒めるのが苦手」という人は意外と多いのではないでしょうか?
私もそのひとりで、社会人になってから、褒めることの難しさをずっと感じてきました。全ては私の言葉足らずや言葉のチョイスが原因なのですが、心から「良い…!」と感じてそれを言葉にしたとき、こんな反応が返ってきた経験があります。
「それって、いつもは美味しくないってこと?」 「いつもは可愛くないってこと?」 「舐めてる…?」
こうした過去があるため、褒めるという行為に対して、未だに慎重な部分があります。
褒めることには、目線が上からか下からかはさておき、自分の物差しに人を当てはめて、「評価する」側面があると思います。そのため、特に目上の方や職歴の長い方に対しては、褒めることがおこがましいと感じてしまいます。
そこで、私が意識するようにしているのは、感謝を伝えるということです。
褒めることは、相手との関係性や伝える場面、選ぶ言葉によって不快にさせる可能性があります。しかし感謝であれば、その可能性は限りなく低くなるのではないでしょうか。
感謝を伝える際に、私が意識しているのは具体性です。
漠然と「ありがとうございます」と伝えるだけでは、相手の心には響きにくいと感じます。そこで私は、次の2つをなるべく具体的に伝えるようにしています。
「昨日の資料、レイアウトが見やすくて助かりました。おかげで会議がスムーズに進みました」
「急な依頼だったのに対応してくださって、本当にありがとうございます。○○さんのフォローがなければ間に合いませんでした」
このように、具体的に何がどう助かったのかを感謝と共に伝えることは、評価というよりも事実の共有に近いものになります。だからこそ、相手や自分の立場に関係なく、伝えやすくなるのだと思います。
もしも褒めることに抵抗や難しさを感じている方がいれば、感謝を伝えることから始めてみてはいかがでしょうか。それも、できるだけ具体的に。
そうすることで、相手との関係性を深めながら、職場のコミュニケーションをより良いものにしていけるのではないかと思います。