ベイジに入社して3カ月が経った。対外的にはTwitterを始めたり、オウンドメディアの記事を寄稿したり、noteを書いたりと情報発信に力を入れている。その一方で、社内活動も自分なりの工夫をしながら、新しい組織に早く順応できるよう努めている。
社会人歴は10年以上だが、以前の会社は新卒から在籍していたため、その会社や業界の慣習しか知らない。そこで、この3カ月過ごした中で、早く新しい会社に慣れ、成果を出しやすい環境を作るために、やるべきことを整理してみた。(これは転職だけではなく、社内の組織異動でも同様のことが言えるはずである。)
真っ先にやるべきは、その組織に自分が参加した意義は何か、どのような貢献ができるのかを知ることだ。
私の場合は、ベイジの新たな注力領域である「SaaSと業務システムのデザイン」の事業を拡大するという分かりやすいミッションがあった。そうすると、やるべきことは、関連プロジェクトの事業割合を増やすことや、ベイジ=「SaaSと業務システムのデザイン」のイメージを世間に定着させることなどである。
一般的には、社内の組織異動や若手の中途入社だと、自身のミッションまで考えられないこともある。そんな時でも、業務効率化や、運用の整備など、組織に貢献できる方法はたくさんある。小さなことでも自身のミッションを見つけられるといいのではと思う。
日常の業務はプロジェクトを遂行することだけではない。施策活動、採用活動、電話対応、他部門・顧客対応、情報管理などの定常業務のように、目立たないものの、日々重要な業務は多くある。定常業務を早めに把握することで、自身の業務量のバランスが理解できる。また、先述の「自身のミッション」が見えにくい場合、定常業務にこそ貢献できる部分があるかもしれない。
それと同時に、なぜその業務が必要であるかの目的を明らかにするといい。定常業務は、長く在籍している社員には当たり前のことになり、その目的が曖昧になっていることが多く、作業の質も下がってしまいがちである。しかし、新規参画者が当たり前の作業の目的を掘り起こすことで、組織全体が目的を思い出すいい機会にもなる。
自身のすべき業務の全体像が掴めたら、それを遂行するための組織での手順・ルールを知る。おそらく、ほとんどの組織では、新規参画者のために手順書のようなナレッジを用意していると思う。事あるごとに周りの人に手順を質問して時間をとるのではなく、まずはどこを見れば手順が分かるかを質問し、自身で解決できる状況を早く作ることが大切である。
但し、組織によってはそのナレッジが各所に点在していたり、そもそも整備されていないこともある。そんな時は、自身が手順を学ぶ中で、纏めてナレッジ化すればいい。早速、組織に貢献できるチャンスである。
プロジェクトの進捗管理、定常業務のタスク管理、情報管理、コミュニケーションなど、使うツールが変われば、管理の粒度や方法も変わってくる。ここで注意したいのは、「前の会社ではこうだったのに」とネガティブなイメージを持たない事だ。今までの慣習が本当に正しいか疑いながら、まずは組織のやり方に慣れる必要がる。
私の場合は、メールのやり取りがコミュニケーションツール(Typetalk)に変わったこと、PCを社外に持ち出して作業できるようになったことの違いが一番大きかった。
慣れていく中で、昔とはどのような違いがあって、それによるメリット・デメリットが何かを分析する。違いによるギャップを埋める方法も模索できれば、より良い環境を提案できる可能性もある。
組織に参加して間もないと、同じような業務をしている数名とのコミュニケーションはあっても、周辺の社員となかなか接する機会がない。しかし、周辺の社員が何をやっているかを知ることで、より組織の理解が深まる。
私の場合は、SaaS/業務システム事業の推進者という、通常とは異なるポジションで参加した。そのため当初、周りの社員は、私とどう接すればいいか迷っていたそうだ。そんなこともあり、私は社員全員と1名ずつランチに行って会話することで、この問題を解消した。社員との距離が一気に縮まり、社員同士の関係性まで理解できたため、いい取り組みだったと考えている。
組織の全体像が見えてきたら、自分のしやすい仕事の型を早く見つける事で、よりタスクがスムーズに進められるようになる。定常業務とプロジェクトをバランスよく、かつ効率よくこなすためのルーティンを見つけることが大切である。
プロジェクトそのものの進め方にも組織固有の特徴がある。私は、ベイジでの初回の本格的なプロジェクトを今まさに実践している。初回のプロジェクトの経験を通して、やり方を理解するとともに、自分の良さを活かせる方法を模索しようと思う。そして、より良いプロジェクト推進のための意見を言えるようにしたい。
中途入社者は、早く成果を出したい、会社に貢献したいと考える人が多いと思う。その焦る気持ちは悪いわけではないが、仕事は生活の一部であり、少しばかりの心の拠り所、何でも気軽に話ができる同僚がいると、どんな時でも精神衛生を保って仕事に取り組める。
私の心の拠り所は、私より3カ月前に入社した五ノ井だ。実質同期だ。彼が先日公開した日報ではベイジの愛について語られている。そんな彼と同時期に入社し、ベイジの仕事について語り合えることを嬉しく思う。
新しく参加した立場に甘んじず、早くベイジ社員としての確固たる地位を築いていきたい。