久しぶりに会った先輩にすまないことをした

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情報システム 野村 輝

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先日、帰宅途中に前々職の先輩と偶然出会い、その夜にGoogleハングアウトで話すことになった。

普通なら数分談笑して終わりになるところだが、こんな展開になるのがオンライン時代の良いところである。

一緒に働いていた当時、先輩の職能はエンジニアだったが、大学時代に心理学を専攻していたこともあり、今はチーム作りを任されているらしい。

心理学に精通しているだけにその言葉には説得力があり、学びの多い刺激的な再会となった。

ルールがなければ無法地帯になるが、ルールに縛られては柔軟性が欠ける。チーム作りにはルールは不可欠である。一方で、ルールがすべてに当てはまることは稀で、必ずほころびが発生する。

だから、徹底したルール化とともに、ルールから外れることへの許容も必要である。相反するが、この両面のバランスの見極めが肝心だと、先輩は語っていた。

その時はとてもいい話を聞かせていただいていると思ったが、改めて文章に起こしてみたら、普通のことだった。

しかしその場では、心理学を学んだという事前情報に惑わされ、すごいことを言っているという錯覚に陥った。

これは先輩を馬鹿にしてるわけではなく、事前情報に惑わされて、話を膨らますことができなかった私の問題である。

同じようなことは、クライアントとの打ち合わせでもある。

相手の方が知識があるという先入観があると、相手の発言が全て正しく素晴らしいと思ってしまい、疑問を感じるアンテナが立たなくなってしまう。その結果、健全な議論にならず、受け身で一方的に話を聞くだけになってしまう。

全てを真に受けるのではなく、言葉に出さなくても、本当にそうだろうか、これは特別な話なのだろうか、と考えることが重要だ。その場ですぐに結論が出ないことでも、疑問を感じる所から、お互いに新しい閃きが生まれることもある。

自分の発言が間違った見解で相手に訂正されたとしても、「なるほど」で済む話だ。プライドを守ることより、堂々と発言して新しい知識を手にすることの方が、遥かに有意義だ。

先輩は他にもいろいろ話してくれていたような気もするが、Googleハングアウトを繋いだまま途中で寝落ちしてしまった。申し訳ないことをした。

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