「まあ、私が言わなくてもいいか~」が、1日のうちに何回か頭をよぎる。
ちょっと気になったことや、細かいけどやった方がいいこと、仕事をしているとぽつぽつと浮かんでくる。けれど、これまでの私は、「言わなくてもいいか」とスルーしてしまうことが多かった。
なんでスルーするのかというと、こんな風に思ってしまうから。
これを続けた結果、小さなモヤモヤが解消されずに後で大きなすれ違いが発覚する、といったことがたまに起こる。
本当はおそらく、多くの人が同じようなことを思っているのではないだろうか。心理学の言葉で「傍観者効果」というのがあるのだが、それと近いだろう。
傍観者効果:集団心理の1つ。助けが必要な人・事態に直面しているにも関わらず、周りに多くの人がいることによって、自分から率先して援助行動を起こさなくなる心理効果。
傍観者になってしまう背景には、私が「言わなくてもいいか」の理由にしていたような、責任逃れ(責任の分散)や他者からのネガティブな評価の回避(聴衆抑制)などがあるとされている。
しかし実際には、誰かが指摘しているから大事故にならずにプロジェクトが進むし、疑問を投げかけたところで非難されるようなことはほとんどない(ベイジにおいては)。細かいことだろうと、間違っているかもしれないことだろうと、一回言ってみる。言ってみた結果、間違っていたとしても、「間違っている」とわかればそれでいいだろう。
リーダーシップをもって動ける人間になるべく、まずは「まあ、私が言わなくてもいいか~」をやめたい。